Le ballon rouge

Le ballon rouge

Albert Lamorisse *著
l'ecole des loisirs
2001.1 初版 / 19×12.5 / 64p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef9-13 ]
★テキスト*フランス語

sorry... sold out

アルベール・ラモリス監督による1956年公開の映画「Le ballon rouge(赤い風船)」のスチール写真を、モノクロ・カラー織りまぜ ふんだんに用いて、ラモリス監督ご自身により上梓されたかわいらしいサイズの写真絵本です。

あまり観る機会のなさそうな映画なので、少しあらすじなどご紹介しますと…
パリを舞台にした赤い風船と少年の物語です。
少年に拾われて 優しく扱ってもらったからでしょうか、だんだん擬人化( !? )され感情を持ち、少年になついていく風船…2人は息もぴったり!の親友になっていくのですが、そんなめずらしい風船ですから、早速 いじめっこ達に狙われてしまいます。
でも、捕っても捕っても風船が少年のもとに戻っていくので、腹を立てたいじめっこにとうとう殺されて!(割られて)しまうのです。
すると、風船が死の間際に仲間を呼んだのでしょうか… パリ中の風船たちが いっせいに、それぞれの持ち主のもとを離れ、少年のもとへ集まってきます。
ラストは、集まって来たたくさんの風船たちに誘われた少年の空中飛行.:*・゜子どもの夢そのもののようなシーンです.:*・゜

ほとんど台詞のない映画なのですが、かえってその分、映像の持つ叙情的な雰囲気が際立っていて素敵です。とにかくまばたきするのが惜しいほど、どのカットも構図も絵になっていて.:*・゜
しかもテクニカラーなので色もレトロでなんともいえず素敵!
風船の演技( ! )も素晴らしく、どのようにして撮ったのか不思議です。

店主がお気に入りのシーンは、少年と赤い風船が道を歩いていると、反対側から青い風船を持った少女がやってくるシーン。
少年と少女はちょっとお互いを意識してはにかんで通り過ぎようとしますが、風船たちがどうやらお互い気に入ってしまったらしく、くっついて離れようとしないんです( ! )。青と赤の色がステキに際立った印象的なシーンでした(ちなみに 出演している少年と少女はラモリス監督のお子さん達だそうです♪)。

…ということで、映画もとてもお薦めなのですが、肝心の本のご紹介です!

テキストはフランス語で、少し習ったことのある方なら辞書を片手に読めそうな感じ…といっても、文章量はけっこうありますので、やはりこちらの本のお薦めどころは、なんといっても写真です!
店主は映画を観た後ほどなく、この本を手にとったのですが、映画を観た後の あー、いいもの観てしまったなー!というしみじみ嬉しい感動が、ページを辿るとまたしみじみとよみがえってきました.:*・゜
いじめっこたちも含め、子どもたちの表情も素敵!

映画を観た方はもちろん、観ていない方にもお薦めしたい1冊です。
ページを辿って愉しむペーパーシアター、どうぞご堪能ください♪

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

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