食と暮らしの古本屋 eclipse plus

寒い寒い冬の間、外で遊べないひろこさんが、暖かなお部屋の中で、お手紙を書いています。

お手紙の相手は、あたたかい季節に森で出逢ったりす、とかげ、小鳥たち、野兎...♪宛先が分からないので、お手紙は冬枯れた森の中で緑の枝を広げる大きなもみの木につるしていきます。お手紙を守ってくれるもみの木にも、お手紙を書いて…！
みんな、読んでくれるのでしょうか？
そして、春になってすみれが咲く頃、みんなにまた会えるでしょうか…♪

片山令子さん、片山健さんによる、ご夫婦合作の絵本♪
クリスマスのお話ではないけれど、たくさんのお手紙をつるしたもみの木がまるでクリスマスツリーのようだし、ひろこさんの動物や自然を愛でる気持ちやお手紙を贈る気持ちがとってもあったかいので、クリスマスになるとまた広げたくなって、春を待ち遠しく思いながら何度も読み返したくなる１冊です♪

ひろこさんのお部屋には、ひろこさんが描いた絵がいっぱい飾ってあるので、きっとひろこさんは絵を描くのが好きなんですね♪
お手紙も、かわいらしい絵に彩られていて、手づくりの封筒には、切手の絵や消印まで書いてあって、おまけ付きのお手紙もあったりしてとっても可愛らしい♪文も、春を楽しみに待つひろこさんの気持ちや相手を想う気持ちに溢れていて、ほっこりします。

お手紙を夢中で書いているひろこさんの手元や机の上を見ることができるのもとても素敵で、大好きなことに時間を忘れて没頭していた子どもの頃のことを思い出させてくれるよう.:*・゜

セーターの編み目のような筆致でほんわかと描かれた絵もあったかそうで、なんだか郷愁を覚えるような懐かしい感じがします♪

春を待ちながら…
どうぞご堪能ください.:*・゜