食と暮らしの古本屋 eclipse plus

縁日が始まるのが待ち切れなかったのでしょうか！
まだ夜店の開く前から神社の境内に出掛けた幼い兄妹…やがて、少しずついろんな夜店がお目見えし、縁日は暗くなるにつれて賑やかになっていきます.:*・゜

1973年8月号の「こどものとも」として上梓された、五十嵐豊子さんによる絵本です♪

わた菓子、かき氷、金魚売り、いか焼き、たこ焼き、お好み焼き、焼きもろこし、風船、水ヨーヨー、お面屋さん、それから、あんずあめ、かるめ焼き、べっこうやき、海ほうずき、カラーひよこ、多肉植物屋さん etc... ページを辿るごとに、昭和の時代を映す夜店が登場して、まるで古き良き昭和にタイムスリップして、一軒一軒夜店を巡っているような楽しく懐かしい眺め心地です♪

お話を辿る文章はないのですが、縁日に集う人々の笑い声やおしゃべり、子どものはしゃぐ声、夜店の呼び込みの声が聞こえてきそう！

娯楽の少なかった時代、いつもより遅くまで起きていられる子どもはもちろん、大人もどれだけ縁日が楽しみだったのか...細やかに丁寧に描かれた絵からは、縁日に集う人々のそれぞれの物語までもが感じられるようです.:*・゜

どうぞお愉しみください.:*・゜