食と暮らしの古本屋 eclipse plus

“あるところに　おばあさんと　おばあさんと　おばあさんと　おばあさんが　すんでいました。”

４人のおばあさんには、それぞれ大好きで得意なことがあります。
“ななさん”は美味しいものをつくること、“ねねさん”はお掃除、“りりさん”はお裁縫、そして、“るるさん”は…お散歩！？

お散歩ついでにお買い物を頼まれたるるさん、帰り道に美味しそうな木苺を見つけて、夢中になって摘んでいると、近くの木から美味しそうなパンの香りがします。

小さな扉をそっと開けると、ねずみのパン屋さんが開店準備中！
そして、るるさんは、ちょっとそそっかしくて開店準備に大わらわなねずみたちを助けることになって…！

ねずみのパン屋さんがそそっかしすぎますが、るるさんが皆に頼まれたお買い物の品が見事に役に立って、開店を迎えるまでが楽しいです♪

そして、からっぽになったるるさんの買い物かごに、ねずみたちは焼きたてのパンをたくさん入れてくれて、想わぬおみやげに、お留守番のおばあさんたちも大喜び！

やっぱりるるさんは、お散歩の達人！？みたいです♪

斬新な出だしの文に驚きましたが、４人のおばあさんたちが、それぞれ大好きなことを楽しみながら支え合って暮らしている様子が、とても素敵です。

ほっこりした描線を優しい色合いの水彩で彩ったイラストも、お話にぴったり♪ねずみのパン屋さんのパンも可愛らしいです！

のどかで、優しい気持ちになれて…
そして、美味しい香り漂うパンが食べたくなる１冊です♪
どうぞご堪能ください.:*・゜