食と暮らしの古本屋 eclipse plus

グラフィックデザイナーとして、また、造本作家としてご活躍の駒形克己さんが、紙本来の美しさを活かし創作された「紙の絵本」シリーズの１冊♪

表紙と裏表紙は上品で味のある厚紙、表紙に☆が切り抜かれています。
ページを辿ると、さまざまな質感・手触りのページが、山の稜線のようになだらかに重なって、“ほしがねむるところ”へ誘ってくれます。
そして、ページの間には、羊や花、鳥、葉っぱ、ちいさな魚たち...生けとし生けるものたちが、そっと守られるように登場して.:*・゜

こちらは、駒形さんがフランスのグルノーブル市から依頼を受け、市から2004年に生まれてくる赤ちゃんへ贈る絵本として創作されたというエピソードも素敵♪
白を基調としたピュアで清らかな絵本の印象が、産まれたての赤ちゃんのイメージ、そして、かつて冬季オリンピックが開催された雪の町のイメージとも重なります。

大いなる自然に抱かれ、守られているイメージがとても安心で豊かな読後感.:*・゜

夜空に輝く星にひとつとして同じ星がないように、ひとりひとり特別な存在として産まれてきた…そんな赤ちゃんに贈る絵本としても、この上なくぴったりな、贅沢で特別な１冊です。
どうぞご堪能ください.:*・゜