伊東杏里さんのシリーズ

伊東杏里さんは後に翻訳などでもご活躍されていますので御存じの方も多いかと思いますが、デビューのきっかけとなったのは、こちらフォアレディースシリーズの「あなたの詩集」への投稿で、第1詩集『99粒のなみだ』で大型新人として大きく取り上げられ、数少ないフォアレディース大賞も受賞されています。

これまで拝見したところによると、伊東杏里さんのオリジナル作品には、大別して2種類の作風があるようで、1つはきっとどこかで今も営まれている ( !? ) 小さな喫茶店「地獄の天使」のオーナー・あんりとぱうろの物語に代表されるコミカルなもの。あともう1つは、岡田史子さんや鳩山郁子さんの絵を想いながら読むととってもはまる、耽美でファナティックな、主に少年を主人公にした小説(森茉莉さんや長野まゆみさんの作品にも通じるものがあると思います)。

どちらの作風も、文体に旧かな遣いを多用するなど独自の美意識が感じられて、それぞれに素敵なのですが、やっぱりお薦めなのは、あんり(杏里)とぱうろ(巴羅)…2人の少女が繰り広げる愉快なお話☆

2人はいたずらっ子でうぬぼれやさんでふまじめなんだけれど、とても仲良しのおしゃれさん。
「地獄の天使」というモダンジャズのレコオド喫茶を経営しています(喫茶店といっても開店は午後4時、お話の中にも、“じゅうたん・ばあ”と説明されている時があるので、バーといった方が良いかもしれません)。
それに、モダンジャズの喫茶店とはいっても、モダンジャズ以外のレコオドをかけることもしょっちゅうで、とにかく気ままに楽しくやっています。

お客さんはそんな2人に振り回されて大変なんだけど、でもけっこう楽しそう!まさに脳内りらっくす空間です。

日々のもやもやに疲れたなら、試しに訪れてみてください。
楽しくてユニークな2人にニコニコしてしまうこと間違いなしです♪

「地獄の天使」の開店の音楽*コルトレエンの〈オレ〉でも威勢よくかけて…さあ、いざ「地獄の天使」の扉を叩いてみましょう!!

99粒のなみだ あなたの詩集1

99粒のなみだ あなたの詩集1

寺山修司 *編
宇野亜喜良 *表紙・イラストレーション
新書館
1969初版・1970.12版 / 17×16 / 199p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-30 ]
★「あんりとぱうろ」が初めてお目見えした1册
「あなたの詩集」シリーズのページでご紹介しています

あんりとぱうろ = ふたりの船

あんりとぱうろ = ふたりの船

伊東杏里 *著
宇野亜喜良 *表紙・イラストレーション
新書館
1970.12 初版 / 17×16 / 169p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-36-1 ]
★元版です

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ふたりの船 = あんりとぱうろ

ふたりの船 = あんりとぱうろ

伊東杏里 *著
宇野亜喜良 *表紙・イラストレーション
新書館
1970初版・1973.2刷 / 17×16 / 171p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-36-1-r ]
★元版です(上記初版とは、タイトルや造本が異なっています)

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あんりとぱうろ ふたりの船の巻

あんりとぱうろ ふたりの船の巻

伊東杏里 *著
佐藤憲吉 *表紙・イラストレーション
新書館 / FL 36
1976.7・新装版初版 / 17×16 / 169p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-36-2 ]
★新装版です

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期待の新人として、伊東杏里さんの作品がまるごと一册で堪能できるのが嬉しい初めての作品集。

まずは、上記の『99粒のなみだ』でも大活躍!!
ジャズレコオドの喫茶店「地獄の天使」のご主人・あんりとぱうろのことをユウモアたっぷりに教えてくれる「サン・ジャック通りのアトリエ」。
お店を改装したばっかりの‘あんりとぱうろの小さな喫茶店のこと’、ふたりの素敵なこだわりを箇条書きで教えてくれる‘あんりとぱうろのリクエスト・タイム’(下記でご紹介しています)、ある夜の地獄の天使の様子を描いた‘あんりとぱうろのふたりの時間のこと’、1週間のふたりのメニュウ‘あんりとぱうろのクッキング・タイム’、室内ブランコ(白い鉄)が届いた記念の‘あんりとぱうろの小さなパアティのこと’、‘あんりとぱうろの探し物のこと’(例えば恋人では~男の子の場合は外国語を漢字でかける人*だったり、女の子の場合はさよならをすてきに発言できるひと*だったりします)♪

ふたりのキュートな生活は、新鮮な言葉、新鮮なフレーズ、そしてそのディテールへのこだわりも相まって、ほんとうに楽しくってわくわくしてしまいます。もちろんふたりのおしゃれっぷりにもご注目☆

他、小説として、遠い母の記憶、義理の母と弟―ゆらゆらと揺れる水面に浮かぶ薔薇の贖罪を描いた「聖なる薔薇 聖なる錨」、甘くかぐわしい匂いの中に漂いはじめる少年の憎しみと復讐が、書簡形式でつづられた「サン・セゼエルの鈴蘭」、憧れた究極の恋、幻の少女人形、そして起こった奇跡を描いた「黄金色の森のむこうに」の3篇が収められています。美しいです。

★元版と新装版の違いについて
表紙・イラストレーションを手掛けているのが宇野亜喜良さんと佐藤憲吉さんというのが大きな違いです。
内容的には(元版は、本文中に宇野さんによるシュールなカラーイラストが3枚挿まれていて、全体的に耽美な感じです。巻末の著者紹介に著者の写真が掲載されています)(新装版は、巻頭にカラーページが4ページ、さらに「あんりとぱうろ」の紹介などもあり、可愛らしい感じです)
他、見返しの色・模様が違っていたり、背表紙に書いてある文章が違っていたり…お好みでどうぞ♪

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

彼女と彼 Elle et Lui

彼女と彼 Elle et Lui

伊東杏里 *著
宇野亜喜良 *イラストレーション
新書館
1972.6 初版 / 17×16 / 181p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-203 ]

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『あんりとぱうろ ふたりの船の巻』に続いて、伊東杏里さんの美学とユウモアがたっぷり詰まった作品集です。

まずはお待ちかね!、ジャズレコオドの喫茶店「地獄の天使」のご主人・あんりとぱうろの日々のスケッチ「カシニョール モオブのドレス」。
あんりが突然芸術に目覚めちゃった‘あんりとぱうろの朝のできごと’、地獄の天使・財産リストやプチ・ギャラリイのことなんかを教えてくれる‘あんりとぱうろのお店のこと’、お客さんにせつない思いをさせられる‘あんりとぱうろの雪のお正月のこと’、地獄の天使に出掛けるならぜひ知っておきたい‘あんりとぱうろのレコオドのこと’、短歌や恋 ( ? ) のお話‘あんりとぱうろの大好きな恋のうたのこと’、ふたりのお気に入りたち‘あんりとぱうろの恋びとたち’などなど、楽しかったり新鮮だったり、伊東杏里さんの博識と遊び心にうっとりしてしまうこと請け合いです☆

他、小説として、彼女と彼の朝と夜を、季節の移ろいをとおして、映画のカットバック的手法で描いた(珍しくハッピーエンドな)「彼女と彼」、おぼれる前に碧い海をこわさなくては―白いアンジュ・ソレイユと16歳の狂気を描いた「船の墓場」、原作・大方宗駄郎、訳・伊東杏里 ( !? ) でおくるロシアの大河小説「熱血大ロマン!!ネフスキイ・プロスベクト」の3篇が収められています。耽美です。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

合言葉は「地獄の天使」で逢おう

合言葉は「地獄の天使」で逢おう

伊東杏里 *著
宇野亜喜良 *イラストレーション
新書館
1979.6 初版 / 17×16 / 148p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-121 ]

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『あんりとぱうろ ふたりの船の巻』『彼女と彼 Elle et Lui』に続いて3冊め!
伊東杏里さんの美学とユウモアがたっぷり詰まった作品集です。

まずは、だんだんとカジュアル度が増してきたように思える ( ! ) ジャズレコオドの喫茶店「地獄の天使」のご主人・あんりとぱうろの日々のこと。
なんとふたりは郊外に“一見イギリスの田舎家風のすてきに可愛いおうち”をつくって、お引っ越しした模様…ということで、ふたりの新しいおうちのことや新しいメニュウのこと(伊勢海老のオードヴルとか無理難題を言わなければたいていのものはつくってくれるようです!)、ふたりが欲しいものを箇条書きにしたふたり言などが盛り込まれた‘あんりとぱうろ の喫茶店の巻’、ふたりの1週間をこっそり教えてくれる‘あんりとぱうろのタイムスケジュールの巻’、ある冬の日、ふたりと常連さんたちが上野動物園で遭遇した摩訶不思議なお話‘あんりとぱうろのSF大冒険の巻’など、やっぱり遊び心たっぷり♪
以前のちいさなお店も良かったけれど、より喫茶店らしくなくなって( ! )ユニークなお店となった地獄の天使にもぜひ出掛けてみたいですね☆

他、「退屈天使のプレゼント」として、‘夜ホテル’‘星の国のまいこ’‘禁猟 A game bird of an angel’の3篇の小説を所収。メルヘンだったり不思議だったり、ファナティックだったり…果てしなく美しい作品たちとなっています。

そうそう!巻頭にはグリーンのペエジで‘あんりとぱうろの恋占い’もあります。アルファベット占い、夢占い、コーヒー占い、爪占い、ハート占いなどなど、ぜひお愉しみくださいね♪

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

The key to the treasure is the treasure

あんりとぱうろのリクエスト・タイム

  • 映画部門
    • モニカヴィッティの唇にはさまれたたばこのすてきだった
      • スウェーデンの城
    • 銃をもつ制服の兵士たちがオデッサの階段に立った
      • 戦艦ポチョムキン
    • 幼い恋人が教会の塔の鉄のにわとりをせがんだ
      • シベールの日曜日
    • 髪の毛もすぐにのびるわとナナが手紙を書いていた
      • 女と男のいる鋪道
    • ふりむいたピアニストの横顔の印象的だった
      • サムライ
    • ラストシインの幻の馬車の鈴の音の美しかった
      • 昼顔
    • 白い僧院の白い壁につけられた手の跡の燃えていた
      • 尼僧ヨアンナ
    • シイツをゆっくりと血でそめて死んでいった男の
      • 灰とダイヤモンド
    • 自転車にのるジャンヌモロオの白いキュロットスカアト
      • 突然炎のごとく
    • モノクロオムの美しさを強く感じさせた
      • 第七の封印
    • 月光の中で恋人を見つけたナイトドレスのすそが震えていた
      • 恋人たち
    • アヌウクエメの大きな瞳だけが美しかった
      • 約束
  • 音楽部門
    • こいびととただ黙っていたいとき
      • プロコオルハルム 青い影
    • こいびととけんかしたとき
      • ヴァニラファッジ バンバン
    • こいびとと旅に出るとき
      • ボブディラン 風に吹かれて
    • こいびとをうらぎったとき
      • ゾンビイズ アイラブユウ
    • こいびとにとてもやさしくしたいとき
      • ドアズ まぼろしの世界
    • こいびとを忘れたくなったとき
      • ジャックブレル ゆかないで
    • こいびとを困らせたくなったとき
      • イヴモンタン 五月のうた
    • こいびとに夢のなかであいたいとき
      • ムウディブルウス サテンの夜
  • 香水部門
    • 遅刻したとき
      • ディオオル *ミス・ディオオル
    • 頭の痛くなりたいとき
      • マルセル・ロシャ *ファム
    • 北欧に行きたくなったとき
      • シャネル *シャネル五番
    • 別れのとき
      • ウォルト *ジュ・ルヴィアン
    • シャンソンをきいたとき
      • ゲラン *シアリマアル
    • ノオトルダム寺院をみるとき
      • コルディ *トウジュウル・モア
    • 絹の服をつくったとき
      • F・ミロ *クレエプ・ド・シン
    • パアティにいくとき
      • ルヴィヨン *カルネ・ド・バル
    • 年をとったとき
      • ジァン・パトゥ *ジョイ

『あんりとぱうろ ふたりの船の巻』より

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