食と暮らしの古本屋 eclipse plus

「肉まんとアンマン」「レストランへいってみた」「あやしいラーメン」など、いつもながらに食べ物をモチーフにした作品も多く見られる、長新太さんの16のエッセイ + マンガが愉しめる１册。

上記に挙げたような１つのお題に対して、0.5ページ分のエッセイと4.5ページ分のコママンガという構成となっていて、ファンにはたまらないナンセンスでとぼけた世界が展開されています！
ちょこまかとしたおじさんが不思議で大変な出来事に出会うマンガは、独特の“長新太節”も全開で、笑ったり和んだり、なんだか考え込んでしまったりと、読む方も大変☆

また、この本で特筆すべきは、マンガのエピグラフのようなエッセイです。
フランシス・ポンジュ、アルフレッド・ジャリ、クレス・オルデンバーグ、ロジェ・カイヨワ、アンドレ・ブルトン、柳田国男…（敬称略）などの著書に触れつつ、絢爛たる博識を以て語られる哲学的な文章！…その後に、あの“長新太節”が冴え渡ったマンガですから、なんとも言えない絶妙なギャップに、クラクラと眩暈を起こしてしまいます！

なおこちら、初出は「話の特集」、魅力的な企画によるラインナップが素晴らしい「a-tempoシリーズ」の１册です。