きこりとおおかみ

きこりとおおかみ

フランス民話、山口智子 *再話
堀内誠一 *画
福音館書店 / こどものとも251号
1977初版・1997年こどものとも社版2刷 / 26×19 / 32p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef22-14 ]

sorry... sold out

ある寒い冬のこと、お腹をすかせた狼がうろうろしていると一軒の家を見つけます。
その家に住んでいるのはきこりとそのおかみさん。ちょうど‘すかんぽ’のスープを作るのにおおわらわで、狼の侵入に気づきません。狼に気づいた時には、もう絶体絶命!でもなんとか窮地を脱することができます。
さて、その方法とは…?(表紙の絵が大きなヒントです!)

2度もきこりにひどい目にあわされる狼が少しかわいそうな気もしますが(優柔不断で憎めない狼なのです!)、昔から狼に悩まされてきた人間だからこそ語り伝えられてきたのでしょうね、ユーモラスなよく出来たお話です。

堀内誠一さんの画は、迷いのないペンさばきが素晴らしく、冬の森の雰囲気をとてもよく醸し出しています。また、ドキドキするようなお話に合った、躍動感までもが伝わってくるよう!!アングルの取り方なども工夫され随所に動きが見られる生き生きとした画となっていますよ。

ところで、お話の重要なモチーフとなっている‘すかんぽ’のスープ…どのようなものなのか分からなかったので調べてみましたら、すかんぽは、北半球に見られる植物で、別名は‘酸葉’、若い茎や若葉が食用とされ、茎の色は紅紫色で、酸味があるそうです。
現代でもよく食されるメニューなのでしょうか、酸味のあるスープ!美味しそうですね!…と、ついつい食べ物の話に熱中してしまいましたが ( ! ) 、扉のページと、それから最後のページにも、温かな湯気に包まれて美味しそうなすかんぽのスープが繰り返し登場します。
このお話を読んだ子どもたちも(大人も?)やはりこのスープのことが気になるに違いない!と思いましたので参考まで♪

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

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