Information
1964.6 初版・1975*普及版・2004*堀内誠一復刊絵本10冊セットとして、上梓されていたようです。
2014年4月に「こどものとも700号記念コレクション20」の１册として、限定復刊されました！
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
おおきくなるの
ほりうちせいいち（堀内誠一） *さく と え
福音館書店 / こどものとも 99号
1964.6 初版・1985*普及版4刷 / 18×26 / 27p
ソフトカバー
[ 商品番号 Ｎ゜ef22-13 ]
堀内誠一さんのグラフィカルなセンスに脱帽！！！
文章も堀内さんが手掛けた、かわいらしーい絵本です。
主人公は3つになる女の子、おねえさんの帽子はまだぶかぶかだけれど、でも赤ちゃんの靴下はもうはけない…ちょっとおおきくなったのかな。
4歳、5歳とこれからどんどん大きくなっていく…数を5まで数えられるかな？
花の種は大きくなると…芽が出て花が咲いて、けむしは大きくなると…ちょうちょうになって、じゃあ、きりんの子は？？
物語的なお話ではなく、‘大きくなる’ということについて思いつくままに連想していくようなお話の運びとなっています。その流れは何気ないようでいてとても楽しく考えられていて、思わずにこにこしてしまうような可愛らしさと、それから気持ちがほっこりするような笑いどころなんかもあったりします♪
絵がまたもうかわいらしくって、輪郭をくっきりとったまるで切り絵の様にグラフィカルな描写を基調としながらも、ぬいぐるみはぽやぽやと、蝋燭の灯りはゆらゆらと、ちょうちょうは水彩でにじむように美しく、お花はマリメッコのテキスタイルみたいに鮮やかに.:*・゜
それぞれ質感までもが伝わってくるような、イメージが膨らむような…細やかな気くばりも感じられる素晴らしいアートワークです！
初出は、こどものとも99号（1964.6) ですが、40年以上も前に描かれた絵本とはとても思えない、普遍的なお洒落さも感じられる1册となっていますよ。
