こすずめのぼうけん

こすずめのぼうけん

ルース・エインズワース *作
石井桃子 *訳
堀内誠一 *画
福音館書店 / こどものとも 241号
1976.4 初版・1977*こどものとも傑作集・1996*ものがたりえほん36 / 19×26 / 32p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef22-1 ]

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あるところに、お母さんすずめと子すずめがいました。
子すずめに柔らかい羽根がはえ、翼をぱたぱたさせることが出来るようになると、お母さんすずめが飛び方を教えてくれます。
初めてのおけいこの日、お母さんすずめの教えてくれた通りに子すずめが空中へ飛び出すと、驚いたことにどんどんと遠くへ飛んで行けます!冒険心に駆られて、お母さんとの約束の場所を過ぎても夢中になって飛び続けた子すずめ…ところが、少しずつ羽根が痛くなって休みたくなってきました。

どこかの巣で休ませてもらえないかな?子すずめは、いろいろな鳥の巣を見つけては休ませてもらえるよう、その主に頼みますが、鳴き方が違うから、仲間じゃないからと入れてもらえません。途方に暮れた子すずめ…くたびれ切って、ぴょんぴょん歩いていると、最後に出逢ったのは.:*・゜

パステルと水彩でしょうか、自然の美しさが、やわらかいタッチで穏やかに丁寧に描き込まれた堀内誠一さんの絵が、眺めていて目に優しく、お話はドキドキする冒険の下りでさえ、どこか安心な心持ちです。

また、石井桃子さんの訳もとてもきれいな言葉で綴られていて落ち着きます。礼儀正しい子すずめの話し方もかわいらしい! からす、山鳩、ふくろう、鴨…と、行き着く先々で出逢う鳥たちの鳴き方を覚えることができるのも、お子さんには楽しいところなのではないでしょうか♪

ぱっと目を惹く感じはないけれど、お母さんの愛情そのもののような、心を包み込んで優しく寄り添うような読み心地がとても素敵です。
冒険を終えたラストで、あたたかい巣の中、お母さんの優しさにくるまっている子すずめのなんとも言えない安心しきった表情が、ほんわりと幸せな余韻を残してくれるので、眠りに就く前に眺めるのもお薦めな1册となっていますよ♪

Information

大型絵本も上梓されています!

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