食と暮らしの古本屋 eclipse plus

“ことばって　何だとおもう？”

“ことば”について想いを馳せながら、“ことば”の大切さを様々な視点から語りかけるように伝えてくれたアン・ランドさんの文を、グラフィックデザイナーであるポール・ランドさんのイラストが彩ったご夫婦合作の素敵な絵本です♪

コミュニケーションツールとしての“ことば”、好きな人の名前や感じた心を形容する“ことば”、音で...文字で...世界と繋がっているのも“ことば”、聞いたものや見たものを表すオノマトペ、耳で聞いただけでは分からない同音異義語、光や闇など雰囲気までもを感じることができる“ことば”、音楽にのせて奏でられる“ことば”である歌 etc...様々な“ことば”の働き、面白さ、“ことば”が私たちにとってどれほど大切なのかを感じさせてくれます。

そして、この絵本をさらに特別な１冊にしてくれているのが、ポール・ランドさんによるイラスト！
ユーモアさえ感じられる手描きの柔らかな線、コラージュやカットアップの手法で産み出されるイノセントなフォルム、そして、絶妙な配色で心浮き立つような色彩…ほんとうに、なんてキュートで洒落ているんでしょう！！！

ちなみに、こちらの絵本は、1957年にニューヨーク・タイムス紙の「ベスト・イラストレーション・ブックス・オブ・ザ・イヤー」の１冊に選ばれていますよ♪

ラストは、“わたしたちが　おたがいに　どんなふうに　はなしかけたらいいか　おしえてくれるのが　ことば”という文で終わっています。

心や世界が溢れている“ことば”をもっと大切にしたなら、“ことば”が私たちの心や世界をもっと素敵にしてくれる…そんなふうに思える１冊です。
どうぞご堪能ください:*・゜