王さまのすきなピックル=パイ

王さまのすきなピックル=パイ

ジョリー=ロジャー=ブラッドフィールド *文*絵
飯沢匡 *訳
水野プロ *装丁
安野光雅 *レイアウト
講談社 / 世界の絵本*アメリカ
昭和46年初版・50年2刷 / 29×23 / 41p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef15-11 ]

sorry... sold out

料理上手のお妃さまが作るピックル=パイが大好きな王さまには、気立てが良く可愛らしいお姫さまがいて、お城は連日、求婚者の王子様たちで一杯!
王子様たちにご馳走をする為、大好きなピックル=パイをたくさん食べることができなくなってしまった王さまは、とうとうお姫さまを結婚させることにします。

そこで選ばれた3人の王子様…3日以内に森から一番珍しい素晴らしいものを持ち帰ったならお姫さまと結婚できると言われ、勇んで出掛けますが…☆

“人間が人間として生きていくうえでの、しんせつ心や、愛情や、思いやりなどのたいせつさを、教訓的にではなく表現している点で傑作といっていいでしょう”と「あとがき」にもありますが、まさにその通りの読み心地です。
古今東西、昔話にはよくある型のお話ですが、ブラッドフィールド氏にかかると、なんともハートウォーミング!ユニークでユーモア溢れるかわいらしいイラスト、食いしん坊なモチーフと相まって、幸福感に溢れています♪

最終的にお姫さまを射止めた王子様が持ち帰った“もの”は、お話を読んでいただく時のお楽しみとしていただいて、お姫さまは何故か最初から3人の中で一番この王子様がお好きだったよう。
他の2人に比べて取り立てて良いところがない王子様で、お姫さまにもどうしてこの王子様が一番好きなのか分からなかったのですけれど…“どうも、おひめさまの気持ちは、よくわかりませんね”などとユーモアを交えながら、人の心の不思議ととても大切なことも一緒に、ほんわかと伝えてくれています.:*・゜

それにしても気になるのは王さまがこれほどご執心のピックル=パイのこと!ピックルとは一般的にピックル型きゅうりのことかと想われ、パイのイラストを見るとグリーン色のフィリングなので、きゅうりのパイでしょうか!?
ピクルスのように甘酸っぱくしたきゅうりを煮詰めてジャムにしたら意外と美味しいかもしれませんね☆ お話の中でも、お妃さまと表紙にお目見えしている“三つばなのスノズル”しか作ることができないという設定の珍しいパイです♪

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

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