Information
長らく 絶版となっていましたが、2013年5月に、ほるぷ出版より復刊され、ただいま流通中です >2018年5月現在
ミレナ・ルケショバー *文
ヤン・クドゥラーチェク *絵
竹田裕子 *訳
ほるぷ出版
1977初版・1984.10刷 / 24.5×26 / 32p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e1-2-9 ]
おんなのこが とことこ あるいています。
だあれもいない みち。おひさまのかおも みえません。
だれかに あいたいな……
だれか いないかな…… あれ?
ぽつん!
おんなのこは あめに であいました。
こんな魅力的な出だしで始まるこちらは、ミレナ・ルケショバーさんが文を手掛け、ヤン・クドゥラーチェクさんが絵を寄せられたチェコスロバキアの絵本です♪
あめさんは、憂いを帯びた大きな瞳が印象的…女の子同様、さみしかったのでしょうか、女の子がお家に入ってしまうと、しくしく泣き出します。
ちょうちょも、はちも、めんどりもひよこも、猫も犬も、みんな雨がきらい…寒色を帯びた虹色の雨がページいっぱいに降り注いで、さみしくて哀しい場面なのに とても綺麗です.:*・゜
おや?ぴょんぴょん
あかいながぐつを はいた ちいさな あしが みずたまりに ぽちゃん!
「あめさん あめさん このゆび とまれ!」
さっきの女の子が“れいんこおと”を着て、遊びにきてくれたのです♪
らん らん らん
それからは、がちょう、みみず、なめくじ、あひる、かえる、すずめ…皆みんな、雨を喜びます。
雨も暖色に変わって、きらきら、きらきら、幸せそうに降り注いで.:*・゜
特にストーリーがある訳でもないのに、一度眺めると忘れられない1册です。
抒情溢れる文章はお茶目でもあり、心が和みますし、ヤン・クドゥラーチェクさんの絵は、幻想的で優しくて清々しくて、幸福の余韻がプリズムのようにきらきらと反射していつまでも続くよう.:*・゜
読み終わると、虹色の雨に反射された光のシャワーを浴びて心がきれいになって、そして、女の子と雨の優しい友情に心がうるおされるような満足感に満たされます。
雨が憂鬱になってしまった時にぜひ…
どうぞご堪能ください.:*・゜
長らく 絶版となっていましたが、2013年5月に、ほるぷ出版より復刊され、ただいま流通中です >2018年5月現在
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