きんの たまごの ほん

きんの たまごの ほん

マーガレット・ワイズ・ブラウン *作
レナード・ワイスガード *絵
渡辺茂男 *訳
童話館出版
2004.7 初版 / 32×24 / 32p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e1-2-12 ]

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ひとりぼっちのうさぎの坊やが、ある日、卵を見つけました。
卵に耳をあててみると、なかで、なにかうごいている音が聞こえます。
うさぎの坊やは、わくわくしながら想像します。
もしかしたら、ほかのうさぎかな?ゾウかな?それともちいさな男の子かな?
そして、待っているだけでは飽き足らず、卵を足で押してみたり、卵の上にとびのってみたり、卵に木の実や石をぶつけてみたり、卵を丘の下へ転がしてみたり( ! ! )…でも、ちいさな坊やの力なので、卵が割れることはありません。
コツッ コツッ コツッ 卵から、音がします。
卵に身体をよせるとあたたかくって、いつしかうさぎの坊やは夢の中へ.:*・゜

すると、卵が割れて、出てきたのはあひるの子ども!
そして、傍らに眠りこむうさぎの坊やを起こそうとして、うさぎが卵にしたのと同じことをします( ! )。

目を覚ましたうさぎの坊やが聞きました。
「わたしの たまごは どこですか?それから おまえさんは、どこからきたの?」
あひるは言います。
「そんなこと、きにしなくて いいですよ」「わたしは、ここに います」

“それから、だれも けっして にどと ひとりぼっちに なりませんでした。”

『たいせつなこと』『ちいさな島』『しずかで にぎやかな ほん』『あかいひかり みどりのひかり』『ききゅうにのったこねこ』『よるとひる』etc... たくさんの素敵な絵本を届けてくれた マーガレット・ワイズ・ブラウンさん×レナード・ワイスガードさんのゴールデンコンビによる1册♪

素敵なお話をご紹介したくて、つい あらすじを書いてしまいましたが、あらすじでは伝わらない、とても温かで、心惹き込まれるなにかが、この絵本にはあります。

初めて読んだ時は、卵を見つけてわくわくしすぎるあまり卵が孵るのを待てなくてびっくりするような行動にでるうさぎに驚きましたが、それはひとりぼっちのうさぎのこれまでの激しい寂しさの裏返しかもしれないなあと思うととても切ない気持ちになります。けれど、それを補って余りあるラストの幸福感.:*・゜ 安心で幸せな気持ちになります♪また、生まれたばかりのあひるが、なにもかも分かっているような哲学的なことを言うのが妙にしっくりきて、安心感倍増!!

レナード・ワイスガードさんのイラストもとても素敵です.:*・゜
しもぶくれのうさぎの坊やの表情やしぐさが なんとも言えずかわいらしくて、また、ストーリーは、ページ内に卵のように白く抜かれた 楕円形の中で展開していくのですが、楕円形の周りが 草花やベリー類のイラストで彩られていて、とても綺麗.:*・゜
眺めていると、豊かな気持ちで満たされるような1册となっています。

どうぞご堪能ください.:*・゜

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