食と暮らしの古本屋 eclipse plus

しとしとと静かに降り続く秋雨... 泥だらけになって遊びながら、まゆが林を散歩していると、一匹のいたちが叫びながら走ってきました。
「でぇたあ！あいつが、でぇたあ！」

“あかい ぼうしの ブカブカブー”が出たというのです。
初めて聞く名前に興味津々のまゆ、次々と出会う動物たちにブカブカブーのことを尋ねると、みんなとっても怖がっています。

好奇心をいっぱいにふくらませたまゆが、どんどん林の奥へと進んでいくと…白い霧の中に大きな赤い帽子をかぶったブカブカブーがいました！
挨拶をしても話しかけても、ゆらゆら踊るばかりのブカブカブー。返事もしないし帽子も取らないなんて、なんて礼儀知らず！怒ったまゆは、ブカブカブーに飛びかかって帽子を取ろうとしますが…！！

不思議な“ブカブカブー”の正体は... なんときのこ！！

最後は、お料理上手のやまんばかあさんが、おいしいおいしいきのこごはんを作ってくれて、動物たちみんなを呼んで一緒に食べます。このきのこごはんが、ほっかほかの湯気を上げながら、たんまり山ほど炊きあがっていて、なんともいえず美味しそう！きのこの他に、緑のものも入っていて、栄養もたっぷり♪お座布団にきちんと正座してきのこごはんをよそってもらうのを待っている動物たちも可愛らしい！

最初のページで、やまんばかあさんが葡萄のジュース（ワイン？）を作っているところからも、季節が秋だと分かります！
葡萄のジュースもきのこごはんも山ほど堪能した食いしん坊のきつねにもどうぞご注目くださいね。
裏表紙では、きのこを干して保存食にしていて... 秋がくれる恵みに、豊かな気持ちになれる１冊です♪

どうぞご堪能ください:*・゜