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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在
どいかや *作
小学館
2006年2月初版 / 28×22 / 34p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e1-1-22-2 ]
「朝おきると 机のしたで うさぎが 死んでいました」
…このちいさな絵本は、表紙に描かれた眠っているような子うさぎの絵と共に、こんなショッキングな文章から始まります。
子うさぎを見つけたのは、小学校高学年くらいの女の子…「いったい だれが こんなことしたの?」と、一緒に暮らす猫、犬、ヤギ、小鳥に尋ねますが、誰もなぜ子うさぎが机のしたで死んでいるのか知りません。
女の子は、とにかく埋めてあげなくちゃ…と、子うさぎを抱きかかえて外に出ますが…。
“死”という非日常に突然直面した女の子は、子うさぎに“ルーピースー”という名前を与え、絵を描き、お花で飾って、埋めてあげます。そして、ルーピースーがすっかり土に還ったら、その土で野菜を作って、みんなでいただこうと思います。
可愛がっていたペットではなく、それまで時間を共にしたことのない子うさぎの死…きっと、一緒に暮らす猫、犬、ヤギ、小鳥が死んでしまったら、女の子はこんな風にその死を受け止められなかったかもしれないなあと思いつつ、死を恐ろしい怖い悲しいものというイメージではなく、美しく崇高に感じている女の子が、とても自然で、そのことがとてもまぶしく思えます。
また、ルーピースーが還った土で野菜を作って、みんなでいただこうと想像した後、ルーピースーを“うらやましい”と思う女の子の気持ちには、誰かの為になれたり役にたてたり喜ばれたりした時に、とても嬉しく誇らしく感じる、生物としての本能のようなものが描かれているように感じられ、じーんと感動してしまいます。
地球に生まれた小さな子うさぎの命、その命の尊さを受け止めた女の子を通して、命の循環、生かされているということ... 説明的でもなく文章も少ないのですが、大切なことがしみじみと、でも軽やかに優しく伝わってくるような、不思議な絵本です。
どうぞご堪能ください.:*・゜
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在
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