やねうらべやのおにんぎょうさん

やねうらべやのおにんぎょうさん

柳生まち子 *作
福音館書店
2003年1月初版 / 28.5×22.5 / 40p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e1-1-107-1 ]

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ちいさな屋根裏部屋の片隅にひとり、じっと座っているお人形さん…随分昔からなので、いつからここにいるのか、ここにいる前はどこにいたのか、自分の名前さえ憶えていません。

そんなある日、どこからか野ネズミの坊やがやって来て、お人形さんを見つけました。
話し方も忘れてしまったお人形さんに、毎日、坊やが話しかけているうちに、お人形さんは、坊やが来るのを楽しみに待つようになって…!

柳生まち子さんが、お話も絵も手掛けた絵本です♪

ひとりぼっちで何もかも忘れ、無気力になっていたお人形さんが、野ネズミの坊やと出逢い、助けたり助けられたりしながら、だんだんと暮らしを整えていく下りがとても素敵!

お洋服を着て、髪をとかして、空気を入れ替え、お掃除をして、寝床を作って、きれいなもの・可愛いもので飾りつけて…!
「わたし、たのしいわ。たのしいって こういうことよね」と言いながら、生き生きと暮らし始めるお人形さん…やがて、小鳥も仲間になって、楽しい毎日が続きます。

無表情だったお人形さんが見せてくれるようになる愛らしい表情もなんともいえず可愛らしくて、優しい線描とじんわりとにじむ水彩に彩られたイラストが、味わい深い素敵なお話にぴったり♪
文章が、ひらがなとカタカナのみで綴られているのも、お話にぴったりで、和やかな気分になります。
可愛らしい雑貨や、裏表紙のお人形さんのお洋服コレクション( ! )、幸せいっぱいなラストもどうぞお愉しみに.:*・゜

いろいろあって、気持ちが落ち込んでしまうと、この絵本の最初のように、視界までもがグレーがかってしまうことがあります…。
そんな時はぜひ、この絵本を開いて、お人形さんが身体を動かして生き生き暮らし始めていく下りを眺めてみてください♪元気を取り戻していくお人形さんに、きっと元気をお裾分けしてもらえます!

どうぞご堪能ください.:*・゜

The key to the treasure is the treasure

さっそく ふたりは おそうじに かかります。
「きれいな くうきを いれましょう」
おにんぎょうさんが まどを あけると はるの ひざしが さしこんで、きもちのよい かぜが はいってきました。
おにんぎょうさんは えふでの ほうきで ゆかを はきながら のねずみの チュチュに いいました。
「わたし、たのしいわ。たのしいって こういうことよね」

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2020年4月現在

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