体質と食物 健康への道

体質と食物 健康への道

秋月辰一郎 *著
クリエー出版
平成22年3刷 / 17.5×11 / 61p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜sf5-r-1 ]

sorry... sold out

著者は、医師の秋月辰一郎さん… 大正生まれで、幼少の頃からの多病虚弱を自ら克服したいとの思いから医師を志し、昭和20年8月9日には長崎の爆心地から1.8kmで被爆されたにもかかわらず、89歳の大往生を遂げられた方で、こちらの御本には、ご自身の身体と 30年医師として病人に向き合う中で 自ら手探りで導き出された数々の貴重な考察がまとめられています。

明治時代以降、西洋の対症療法・結果療法や 西洋の栄養学が主流となっていることを当たり前のこととして捉えず “原因医学に憧れ”、病気にかかりにくい身体(=体質)を育むことの大切さを感じるようになられた秋月医師は、やがて、体質を決定するものは食物であるという信念に辿り着かれます。
先祖代々その土地で食べ繋がれてきたものの大切さにも気付かれ、なにより味噌の効用、そして、味噌を毎日主食のお米と一緒に楽にいただけ、具で栄養も摂れる汁仕立ての“味噌汁”の素晴らしさに気付かれます。

味噌汁の可能性への期待は、長崎の原爆投下時、爆心地からわずか1.8kmの“死の灰の中に、廃墟として残った”病院で、懸命に被爆者の治療にあたるという過酷な体験を経て、ますます実感を伴われたものとなります。
というのも、病院が長崎市の味噌の倉庫となっていて さらにわかめもたくさん保存していた為、秋月医師を始め病院のスタッフは常時味噌汁を食していて、その後、スタッフに原爆症にかかった人が出なかったそうで、秋月医師は、それは味噌により良質な脂肪とミネラルを摂取していた為ではないかと推測し、“この一部の防禦が人間の生死の境において極めて重要なのである”と考察されています。また、科学的には証明されていない食べものの栄養や効用にも思いを馳せてらっしゃいます。

大きめの文字で61ページ、10分もあれば じっくり読めてしまう薄い本ですが、改めて食の大切さと、巷に溢れる情報や世間で良いと言われているものに踊らされず、自分の頭で物事に向き合い考えるということの大切さに気付かせてくれる1册です。
小さな出版社から上梓された経緯は分かりませんが、もしかしたら 最初は病院の待合室などに置くために秋月医師が自費出版されたのかもしれません。3.11 以後、注目されている1册でもあり、わずかな時間で読むことができるのも嬉しい貴重な証言と考察…いつまでも読み継いでいきたい1册です.:*・゜

どうぞご堪能ください.:*・゜

The key to the treasure is the treasure

体質、そして食物、そういった問題を考えつづけてきた。日々の食物が、私達の健康に、ひいては、病気にかかった場合の軽重の差、薬物の効果如何、治癒能力にどんなに大切なものであるか、しみじみと毎日毎日感じている。

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