Information
出版社品切れ または絶版 となっています >2020年1月現在
智子ドゥアルテ *著
津嶋佐代子 *装丁*レイアウト
長瀬ゆかり * 近藤正之 *森田耕司(ウォーリー)*写真
山下美千代 *イラスト
成星出版
1999年8月初版 / 23.5×18.5 / 134p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜s5-65 ]
1985年、単身、ポルトガルへ渡り、1996年には“日本のカステラをポルトガルに里帰りさせたい!”との思いから、リスボン郊外の町セイシャルにお菓子工房をオープンされ、ご活躍の智子ドゥアルテさんが、その暮らしのなかで魅了されたポルトガルの伝統菓子・郷土菓子を、今度は日本の人たちに紹介してくれた、レシピ本でありながらエッセイ集のようでもある読み応えのある1冊です♪
紹介されているお菓子は例えば…
シュトゥルーデルにそっくり!生地を透けるくらい薄く7m×7mの大きさに伸ばし、鳥の羽で溶かしバターを塗る16世紀のオリジナルレシピを継承する「パステイシュ・デ・テントゥガル」、
京都の生八ツ橋そっくり!1年に1回だけ、12月の市の時にだけ売られ、作る人ももうわずかというひし型のお菓子「アルコモニィアシュ」、
600年余り前からアルコシェテ近郊でのみ作り食されてきた伝統菓子「フォガッサ」、
修道院で、洗濯物ののりづけに卵の白身を使ったことから、残った卵黄の利用法として創られたチーズ・タルトレット「ケイジャーダ」、
村の“共同窯”で姉妹が作る、甘食に似たイースターのお菓子「ボーロ」 etc...!
日本でも一時“エッグ・タルト”としてブームになった「パステイシュ・デ・ナタ」もお目見えしていますよ♪
また、日本のカステラの元祖である「パォン・デ・ロー」は、ポルトガルのさまざまなお店の配合や中世の古典レシピを再現したコラムなども愉しめとても興味深く、金平糖の元となった「コンフェイト」や鶏卵そうめんを昔ながらのやり方で作ってみた体験記なども面白かったです。
持ち前の行動力で国中を取材され、蒐めた1つ1つの伝統菓子・郷土菓子には、来歴や逸話、地方ごとのバリエーションなど、読み応えのある紹介文が添えられていて、写真もたっぷり!
信仰とお菓子がとても強く結びついていて、ハレの日の非日常の贅沢だったことが伺えます。
出版当時でさえ、お菓子屋さんというよりは、伝統菓子を守る心意気で作り続けている女性たちによって継がれているお菓子が多く、その心意気への愛情と敬意、そして、継がれているうちに紹介しなければという智子さんのお気持ちが切実に伝わってきます。
日本のお菓子や食べ物と繋がるエピソードも多くて、ポルトガルが身近に感じられる1冊でもありますよ。
他、ポルトガル人で菓子職人のご主人がカステラの修行をされたご縁で、「松翁軒」山口貞一郎さんによる寄稿「智子さんとパウロのこと。ポルトガル菓子と南蛮菓子のこと。」も愉しめます♪(南蛮菓子や修道院のレシピについても詳しいです)
下記で、紹介されているお菓子をご紹介していきますね。
どうぞご堪能ください.:*・゜
出版社品切れ または絶版 となっています >2020年1月現在
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪