イギリスで夢のようなティータイム

イギリスで夢のようなティータイム

藤野真紀子 *著
黒部徹 *フォト
千葉美枝子 *スタイリング
伊原睦子(西川一男デザイン室)*レイアウト&装丁
鎌倉書房
1992年11月初版 / 26.5×22 / 152p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜s3-49-3 ]

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藤野真紀子さんが、『パリに行って習ったお菓子』『アメリカン・カントリーケーキに恋をして』に続いて、英国菓子の世界を伝えてくれたお菓子作り+現地のルポタージュのような1冊です♪

現地でアパートメントに滞在されながら、“その土地で土地の人と同じ店に行き、同じ材料を使い、その土地の人にアドバイスをもらいながら”試行錯誤されたレシピは、「私のティータイムとお菓子」として紹介…伝統的なイギリス菓子を中心に、藤野さん流にフランス風・イタリア風・アメリカ風のアレンジが見られるもの、甘さなど日本人向けのアレンジが見られるもの etc...♪
詳しくは、下記でご紹介していきますね。

また、イングランドのロンドンとデボン地方、サフォーク地方、ウェールズのカーディフを巡り、一般のご家庭のティータイム、サヴォイホテルのアフタヌーンティー、プリムローズ・コテージのクリームティー、ウェールズの料理研究家ギリ・デービスさんのティータイム etc... 現地の方々との交流も読みごたえたっぷり!素敵な写真に彩られ、旅の気分もお裾分けしてもらえます♪

現地で交流された皆さんのレシピも愉しめます!(サヴォイホテルのスコーン、アップル・スパイスケーキ、マーブルケーキ、デボン風スコーン、いちごのスポンジケーキ、ナッツのスポンジケーキ、フラップジャックス、FATLESSフルーツケーキ、ウェールズ風フルーツタルトレット、ウェールズ風パンケーキ、ウェルシュ・ケーキ、農家風オーツケーキ、スパイシー・チョコレートケーキ etc...)

どうぞご堪能ください.:*・゜

  • 私のティータイムとお菓子
    • シャルロット・オー・フリュイ
    • スコーン三種
    • ブラック・ビスケット
    • イギリス風サンドイッチ
    • ビクトリア・サンドイッチ
    • レモン・フェザーケーキ
    • リッチ・チョコレートケーキ
    • ラズベリー・ハート
    • アップル&マーマレード・タルト
    • キャラメルのババロア
    • ブレッド&バター・プディング
    • ブラックフォーレスト・トライフル
    • ラズベリー・シラバブ
    • ベリーのタルト
    • ペア&アプリコットのタルト
    • リコッタチーズのタルト
    • カスタード・プディング
    • ミルクティー・プディング
    • クレープ&オレンジ・プディング
    • ベークドバナナ・クリーム
    • グランマニエ・ミンスミートケーキ
    • グリルド・グレープフルーツ
    • ルバーブ・クランブル
    • マーガレットケーキ
    • アップル・クランブルケーキ
    • ピーナツバター&オーツ・バー
    • マーブルケーキ

The key to the treasure is the treasure

 ジョアンナのキッチンで、マシーンに頼りすぎていた自分をちょっと反省したばかり。今度はギリのキッチンで臨機応変で柔軟なお菓子作りに出逢い、まるで肩から力がスゥーと抜けていくような気分でした。お菓子や料理作りは毎日のこと、肩肘はってやらなくてもいいのです。やれテクニックがどうとか、配合の小さじ1杯がどうとか、キャリアがどうとか、料理学校のディプロムというたった一枚の紙切れとかが、お菓子を作る上で欠かせないほど大切なことだったのでしょうか。もちろん、キャリアも資格もないよりはあった方がいいし、レシピだって大事です。でも、ミセス・ブレークやジョアンナやギリに出逢って、絶対に必要なものは別のもののような気がしたのです、私が見たのは、そのキャリアではなく、ひとりの人間としての自然な振舞いでした。

 お菓子を作るあいまにギリがした質問「日本でも、やはりキッチンでおぼえていくの? 小さいとき、誰かになにか作ってもらったりしながら、食べるということ、食べさせてあげたいから料理をするということを習うのは大切でしょ。もちろんその時は技術的なことなんて何もわからない。でも、おいしさや作ってくれたひとの愛情のあたたかさといったようなものは、自然と身につくのね。だから大きくなったら、いつの間にか自分も作っているのだと思うわ。多分、愛されるという形で料理を習っていくということは、とても大切なことね」(中略)

 こんな風にいろいろなところでいろいろなひとと逢ってみると、今まで見えなかった自分に気付かされたり、忘れかけていた大切なことがフッと見えてきたりするもの。旅という短い時間でも、自分の住み慣れた世界をポンと飛び出すことは、逆に自分の世界を見ることにも通じます。夫婦関係や家族関係をあらためて見直すいい機会にもなるような気がします。楽しいときも、自分の生き方にゆきづまってどうしていいかわからないときも、ちょっと自分の居場所を変えてみる……私たちのまわりには人生の先輩も同僚も、後輩もたくさんいるのです。そしてそれぞれが自分の人生を目指しての開発途上人。教えられたり教えたりすればいいのでしょう。そんな姿勢をギリの自然な生き方から学んだような気がします。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

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