宮脇綾子 あっぷりけ

宮脇綾子 あっぷりけ

寺島郁雄 * 江◇通雅 * 写真撮影
福本昌子 *編集・レイアウト
京都書院
昭和56年11月初版 / 26×26 / 159p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜k5-3 ]

sorry... sold out

平成7年7月7日の七夕の日に、90歳で亡くなられたアプリケ作家の宮脇綾子さんが、アプリケの道を歩み始められたのは40歳の時。
戦争が終わって、防空壕に出たり入ったりする時間だけでも浮いた分、家庭の主婦で家に居ながら、それでいて何か生き甲斐を見出す“仕事”がしたいと、タンスや押入の奥にあった古布を使って始められました。

野菜や魚、果物、草花、鳥など、普段の暮らしで身近にあるものを作品のモチーフに、藍染の木綿や縞、絣、更紗、縮緬、レースなど使い古しの布を大事に大事に…、ほのぼのとユーモラスな情感を称える温かみのある作品は、そのまま宮脇綾子さんのお人柄を偲ばせます。

こちらは、昭和56年に6册めの御本として上梓された豪華装幀の愛蔵版作品集。

心が弾むような赤い布貼りの本体に、綾子さんがお好きだったというどくだみの花のアップリケの作品で彩られたカバー付き、朱色の函に収められています。

野菜/花、魚と、モチーフ別に紹介されている内容は、1ページに1作品が贅沢に配された創りで、かわいらしく味のある縫い目や針目の1つ1つまで、細かなところも見て取れるその図版の大きさがとても嬉しい。小さな布の意匠も鮮やかに楽しめます。

また、作品に鏤められた綾子さんのしみじみとしたことばも、それぞれのページで文字の色が違っていて愉しい。 志村ふくみさん、磯田尚男さん、丹羽文雄さん、植村鷹千代さんによる寄稿もあり、巻末には、「自然は神様」という綾子さんのあとがきも。

宮脇綾子 あっぷりけ
函の表紙です

The key to the treasure is the treasure

アップリケをすることによって、自然からさまざまなことを教えられた。形のこと、色のこと、みなだまって教えてくれた。よく見なさいよと、何度も何度も言って貰って、ものを見ることを覚えた。そして造形の不思議さが次から次へと見えて来るようになった。
私の仕事は、皆自然から学んだ。人生の生き方まで、おそわったような気がする。

宮脇綾子さんの言葉

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年4月現在

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