キャロル イン ワンダーランド

キャロル イン ワンダーランド

高橋康也 *著
佐藤憲吉 *装幀*写真着色
新書館
1976.1 初版 / 25×19 / 143p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef5-16 ]

sorry... sold out

Alice の物語であまりにも有名なルイス・キャロル氏…でも、その物語誕生のきっかけを顧みても分かるように、彼が紡ぎ出した物語は、すでに少年時代から家庭内雑誌の発行や、人形芝居の上演に熱中し、やがて大人になってからも、数々のゲームを発明したり、“道楽の域をこえた”カメラへの傾倒など、徹底的な知的遊戯に楽しみを見いだし浸っていたからこそ、誕生し得たと言えるかもしれません。

この本は、ちょっぴり Alice を離れてキャロル氏の世界の拡がりを見つめなおす編者・高橋康也氏の心くばりがゆきとどいた1册。
“キャロルの全体像から、いちばんおいしそうな断面を選びあつめたアンソロジー”で、少年時代から晩年に至るまで、キャロル氏が構築したまさに「ワンダーランド」へのご招待となっています。

まず、自筆のイラストと共に紹介されているのは、ずっと書き続けられていた詩の数々、また、23歳の時に書かれた“空想的・SF的・ノンセンス・カメラ小説”である『オドロキモモノキ式写真機』なんていうのもあります。

他、ダブレット、アナグラム、なぞなぞ、一筆描きなどのゲームや、それぞれの写真と共に対応して紹介されているユーモアあふれる「少女への手紙」、「牧師館の雨傘」や「ミッシュマッシュ」など、8種類も刊行されていたという家庭雑誌の紹介、家族のこと、少女や友だち、ロセッティ氏やテニソン氏など当時の名士たちを写した写真、ラストには年譜と、キャロル氏自身と、物語が捧げられてから歳月を経て普通の家庭人となった Alice 夫人が、後に物語が誕生したあの運命的な日を邂逅する文章が掲載されています。

少女写真や図版の充実がなにより嬉しく、編まれた意図と内容のユニークさも楽しいところ♪
ハードカバーの造本へのこだわりにも心惹かれる1册となっていますよ。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

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