別冊 現代詩手帖 第二号 ルイス・キャロル
70年代にアングラ~学術まで多様な世界に拡がった、Alice研究・探索の先陣をきった1册まるごとAlice特集号!
マニエリスム、マザーグース、哲学、ケニング、ミステリーや文学の世界、また精神分析学などさまざまな見地からAliceとキャロル氏を見つめた文章やAliceとキャロル氏をモチーフにした創作、海外における論考の紹介など、大充実の1册となっています。
- まずは「キャロルワンダーランド」として…
- 高橋康也 ‘不思議な鏡の国のキャロル’
- 種村季弘 ‘遊戯の規則 キャロル再訪’
- 瀧口修造 ‘笑い猫夢話’(きき手・種村氏)
- 「キャロル論叢」として…
- 今井邦彦 ‘Carrol-linguistics三題’
- 平野敬一 ‘アリスの世界とマザー・グースの世界’
- 大森荘蔵 ‘ナンセンス その詩と真実 キャロルとヴィトゲンシュタイン’
- 土岐恒二 ‘ルイス・キャロルの言語遊戯・私見’
- 紀田順一郎 ‘反世界とその圏域 キャロルとチェスタトン’
- 岩成達也 ‘アリスあるいはその二つの国’
- 宮本忠雄 ‘アリス・キャロル・ドジソン’
- 大澤正佳 ‘キャロルとジョイス 遅れて来た男の話’
- 「アリスの不思議な国めぐり」として…
- 天沢退二郎 ‘宮沢賢治と『鏡の国のアリス』’
- 宮川淳 ‘G・ドゥールーズの余白に 鏡・チェス・言語’
- 加藤郁乎 ‘アリス元年(★)’
- 吉岡実 ‘ルイス・キャロルを探す方法(★)’
- 竹内健 ‘有栖乙女(★)’
- 別役実 ‘叛乱・アリス風の(☆)’
- 鈴木志郎康 ‘極私的『不思議の国』潜り(☆)’
- 矢川澄子 ‘不滅の少女(☆)’
- 「キャロルノンセンスワールド」として…
- W・エンプソン ‘牧童としての子供’(高橋康也・訳)
- A・ブルトン ‘ルイス・キャロル’(澁澤龍彦・訳)
- チェスタートン ‘ノンセンスの擁護’(高橋康也・訳)
- E・シューエル ‘ノンセンス詩人としてのキャロルとエリオット’(柴田稔彦・訳)
- H・レヴィン ‘不思議の国再訪’(出淵博・訳)
- J・ガッテーニョ ‘夢の力’(巖谷國士・訳)
- 「キャロル原風景」として…
- 詳しい註解付きで高橋康也さんにより訳された“気違いティー・パーティ”“ジャバーウォックの歌”
- 沢崎順之介さんにより訳された“スナーク狩り”
- 小池滋さんにより訳された“シルヴィーとブルーノ”
他、巻末には植草甚一さんによるコラージュ作品やキャロル年譜・書誌情報などもありますよ!
(上記、★印のついているものは創作、☆印のものはエッセイとなります。一部敬称略)。
Information
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在