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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
アリス幻想
高橋康也 *編
中村政久 *表紙*本文デザイン
すばる書房
1976初版・1976.2刷 / 21×19 / 141p
ソフトカバー
[ 商品番号 Ｎ゜ef5-11 ]
“永遠の少女アリスを追跡する、26名の求婚者たちとは―”
こんな洒落た帯文で、ページを辿るのが待ちきれないこの本は、品が良く、程よく甘いシックな装幀が素敵、豪華26名による内容もとても充実しています。
文章では、別役実氏‘アリス幻想’、矢川澄子さん‘これからのアリス’、生野幸吉氏‘不在のアリス’、鈴木志郎康氏‘アリスの身体の実在感’、なかえよしを氏‘ぼくの会ったアリス’、舟崎克彦氏‘不死身の国のアリス’、草森紳一氏‘今日のジャム’、種村季弘氏VS.高橋康也氏の対談（以前ご紹介しました「月刊絵本」からの再録）と共に、編者の高橋康也氏による‘アリス―または水晶幻想’、海野弘氏による‘イラストレーター・イン・ワンダーランド’。
エッセイとして、桑原茂夫氏‘少女誘拐者の謎の眼’、西江雅之氏‘アリス・愛麗斯・Elisi’、他、ショートストーリーとして（薄奈々美さんのイラストレーションが添えられた）寺山修司氏の「影の国のアリス」、金子國義氏が絵と構成を手掛けた「LE REVE D'ALICE」など。
また、かなり力を入れられているビジュアル面では、キャロル氏によって永遠の時を約束された写真を選りすぐった‘Alice through the camera lens’、他、巻頭カラーで、沢渡朔氏、鈴木康司氏、上野紀子さんの作品、モノクロで、太田大八氏、司修氏、安野光雅氏、建石修志氏、宇野亜喜良氏、大島哲似氏、渡辺逸朗氏、東逸子さんなど、幻想的な作風を得意とする錚々たるアーティストの作品が大きくとりあげられていて、圧巻.:*・゜
ページの紙質が良いというのも嬉しいところ。
タイトルもまた素敵ですよね…☆
