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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
少女座編集室
1986年7月初版 / 21×15 / 80p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef4-1-3 ]
少女座編集室
1987.9 初版 / 21×15 / 173p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef4-1-5 ]
類稀れなる 80年代のミニコミ誌「少女座」の 5册めは、アリスの本.:*・゜
それまでの 4号とは一線を画し、大幅な増ページで贈り届けられたこちらの号は、やはり‘少女的意識’に彩られ、ちょっとくだけた語りかけるような親しみやすい文章は、時に雑談や空想にたゆといながら、Alice の世界を少しずつ 愉しげに浮かび上がらせてくれています.:*・゜
内容をご紹介していくと、まずは、洒落たモノローグのイントロダクション…
そして、第一章「ふしぎ世界 空想ノート」として、
‘本’‘いつのまにか’‘たべる’‘海’‘森’‘怪物’‘マザーグース’‘おともだち’‘たまご’‘おねえさん’というキーワードから連想される Alice のお話を辿ったコーナー、
第二章「アリスをさがしに」として、
映画・お芝居になった Alice が詳しく紹介された‘これもアリス、あれもアリス’‘ウォルト・ディズニーとアリス’、
キャロル氏について紹介された愛情たっぷりのコーナー‘しあわせな夏の日々―ルイス・キャロルについて’、
紅茶、パン、プディング、パイ、ターツ、ケーキ、スウィーツ、ビスケット、ソース、調味料、野菜と果物、チーズ、卵、肉、クリスマスのごちそう、魚、飲み物と、盛りだくさんで紹介された‘〈アリス〉の中の英国料理’、
確かに似ている1人と1匹( !? )の楽しい会話が 見事に創作された ‘こんにちは、アリス アリスとチビ猫の夢談義’(大島弓子さんの傑作『綿の国星』の須和野チビ猫さんと Alice の会話です♪)、
明治32年に上梓された『鏡世界』に始まり、日本における Alice 翻訳事情がかなり詳しく内容にまで踏み込んで紹介されている‘日本にきたアリス’、
“日本最初の〈不思議〉訳”について特別にとりあげられ紹介されている‘「須磨子」のアリス’、
他、アリス辞典(キーワードでの登場人物・シーン解説)、アリス文庫( Alice 関連本が盛りだくさんで紹介!)もあります♪
また、第三章「アリスクラップス―たのしい休み時間」として、
‘アリスをめぐる、役に立たない雑談会’、‘読者の投稿ページ’、‘作文・私と〈アリス〉と本’、‘アリスの練習問題100’、
第四章「ALICE SUMIKO」として、矢川澄子さんからの贈りもの・訳のさわりの部分とエッセイなどのお愉しみも!
終章「夢のはじまり」では、キャロル氏による『鏡の国のアリス』巻末の詩が掲載され、切なく美しい余韻でしめくくられています。
「アリスとさし絵」コーナーもありますよ.:*・゜
他、連載として、
宮迫千鶴さん「《少女の散歩道》少年少女文学の中の大人たち」、
安西宏氏「夢のカタログ」、
川本三郎氏「《遠い声、少女の部屋》」(カポーティー氏の『ミリアム』が紹介)、
あがた森魚氏「ウルトラヴァイオレットの彼方」、
Basket がテーマの「小森氏の一考察」、
また、理科クラブ、キノコをめぐる冒険、さんぽ道なども。
巻末では、次号予告も兼ねた森茉莉さんへの追悼文、そして森茉莉さんのエッセイ「私の中のアリスの世界」が紹介されています。
森のような深緑色の上品な装幀もとても素敵.:*・゜
深い深い Alice の世界へ、どうぞお出掛けください!
★ふろく
小冊子・少女座フォーラム「なごりの夏」号(編集後記的・少女座スタッフからのメッセージです♪)
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在
「カフェエイト」さん *著
『VEGE BOOK 3』から…ゴールデンデリシャスと赤ワインのジェラートを作ってみました♪