忘れやはするミス・ニューヨーカー

忘れやはするミス・ニューヨーカー

常盤新平 *著
佐藤憲吉 *表紙・装画
新書館 / FL 98
1977.12 初版 / 19×13 / 182p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-98 ]

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“女の子向けのシャレた綺麗な本”がコンセプトのフォアレディースシリーズの中でも、とりわけロマンティックな「憧れ」に満ちたナンバー…著者の常盤新平さんはもちろん男性なのですが、憧れを追い求める氏の文章を読んでいると何故か、自分の好きなことには頑なで、自分なりの審美眼を信じ、美しいもの・きれいなものに目がない少女の姿が想い浮かびます。
反面、こちらは雑誌「ハイファッション」や「ペーパームーン」といった女性向けの雑誌に書かれた文章をまとめたものなので、読者に向けて、おじさんの戯言と思ってください…という感じの照れもあったりして、なんだか面白い読み心地です。

内容は、長年に渡ってアメリカの小説や風俗を探究されている常盤新平さんならではの視点で、ニューヨークに生きた伝説的な女性たち、ひいてはニューヨークやアメリカを紹介している章がやはり目を惹きます。

「ヴォーグ」や「ハ―パース・バザー」「ヴァニティ・フェア」「ミズ」など雑誌について、雑誌を彩った編集者やジャーナリストたち(カーメル・スノウ、グロリア・スタイナム、キャサリン・グレアム、ヘレン・ローレンソン、ジャネット・フラナー)について、スージー・パーカーやローレン・ハットンなどファッションモデルについて、クレア・ブースの紹介もあります。
また、ゼルダ・セイヤーやジャクリーヌ・スーザンなど作家について、エリザベス・アーデンやグレタ・ガルボの生涯など、全体的に少しゴシップ的な興味で、でも思い入れの込もった文章…(上記敬称略)。

ご自身訳されているアーウィン・ショー氏やアルトゥーロ・ヴィヴァンテ氏の小説に出てくる美しい女性や、「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーン嬢の美しさについても、熱く語ってらっしゃいます☆

他、五番街の話、ニューヨーク・タイムズの名記者オルデン・ホイットマン氏の話、傾倒されているマフィアの話やゲイ・タリーズ氏の話(「ヴォーグ」の編集者だったタリーズ夫人の話もあります)、1920年代の話(ヘミングウェイ氏やフィッツジェラルド氏など‘パリのアメリカ人’について、マーフィー夫妻や、ジョン・ヘルド・ジュニア氏についてもとても詳しいです)など、巻末のあとがき「落ち穂ひろい」に至るまで、読みごたえたっぷり!

ニューヨーク、そしてアメリカがとびきり輝いていた時代が、常盤新平さんの「憧れ」と思い入れでよりキラキラと伝わってくる、充実の1册です。

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

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