血のアラベスク 吸血鬼読本

血のアラベスク 吸血鬼読本

須永朝彦 *著
宇野亜喜良 *アートディレクト
新書館 / F.L.115
1978.12 初版 / 17×16 / 143p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-115 ]

sorry... sold out

作家、歌人、そしてアンソロジストとしてもご活躍の須永朝彦氏が、その絢爛たる読書歴と博識で、吸血鬼について考察、“古代の神話や伝説から現代の小説や映像文化に至るまで”さまざまな切り口から吸血鬼の歴史に迫った1册です。

「吸血鬼の歴史と諸相」では、日夏耿之介氏の『吸血妖魅考』やドイツの文献を参考に、古代のオリエントやギリシャ神話に早くも見られる吸血鬼の原形が辿られ、また、中世に至るまでの“宗教的産物”としての歴史が概観され、紹介。
「吸血鬼の猖獗―吸血鬼事件簿」では、実際に文献に遺された有名な吸血鬼事件を、黒死病の蔓延などとの歴史的関連を探りながら紹介。
「ワラキアの暴君―ドラキュラの生涯」では、1897 年に上梓されたブラム・ストーカー著『ドラキュラ』のモデルとなった実在の人物・ヴラッド公を紹介。
「血のアラベスク―吸血鬼文芸小史」では、18 世紀に“ロマン的な虚構の中に”蘇って後、数多く創作された吸血鬼をモチーフに描かれた小説を、ポリドリ博士やゴーティエ、レ・ファニュ、ストーカー、そして 20世紀日本の萩尾望都さんに至るまで、特筆すべき作品はもちろん、周辺的な作品まで幅広く紹介。
「吸血鬼映画館」では、ジョルジュ・メリエス監督の「悪魔の城」から、アンディ・ウォーホル監修*ポール・モリセイ監督の「処女の生血」まで、特筆すべき作品が紹介されています。(上記敬称略)

巻末には、文献が挙げられた「吸血鬼図書館」も!
また、モノクロながら図版も添えられ、ヴィジュアル的にも楽しめます☆

まさに大充実の内容となっているのですが、単なる知識本ではない感じが漂っているのは、須永氏の吸血鬼に対する情熱が伝わってくるからでしょうか!

また、こちらは吸血鬼入門本としても定評ある1册のようで、1993 年にはペヨトル工房より、同名タイトルで増補新版が出版されていますよ!(いずれも現在残念ながら絶版となっています)

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

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