食と暮らしの古本屋 eclipse plus

産業革命によってもたらされた機械化、大量生産化に対し、“長い時代に渡ってもっともポピュラーな国民的クラフトであった”伝統的なテキスタイルの再生を目指し、デンマークの手工芸組織の一本化が実現したのは1928年、「デンマーク手工芸ギルド」の創立によるものでした。

この本は、その創立60周年を記念してヨーロッパ各地を巡回した後、1990年に日本の東急百貨店で開催された展覧会「デンマーク刺繍展」の図録です。

ゲルダ・ベングトソンを始めとして、イダ・ウィンクレル、エディス・ハンセン、ヴィベケ・オルリス、ウーレ・コルゾーなど、デンマークを代表するデザイナーの代表的な作品が、美しいカラーで掲載（敬称略）。

図案も、花や樹など自然を写したもの、日常の暮らしの風景をスケッチ風にしたもの、乗り物や地図、アンデルセンのお話、クリスマスなど多岐にわたっていて楽しく、手仕事のぬくみは、絵画を眺めたりするのとはまた違ったゆったりしたほのぼの感をもたらしてくれます.:*・゜