オードリー・ヘプバーン:私のスタイル
ステファニア・リッチ *イタリア語版編集
朝日新聞社 *日本語版編集・発行
1999 / 2000 / 28×25 / 229p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef2-9-2 ]
オードリー・ヘプバーンさんの生誕70周年を記念して、1999年にフィレンツェのサルヴァトーレ・フェラガモ博物館で開催された展覧会が、嬉しいことに日本全国10会場を巡回しました!
こちらは、たぐいまれに素敵な女性であったオードリー・ヘップバーンさんの魅力、生き方、そしてスタイルを紹介した展覧会「オードリー・ヘプバーン:私のスタイル」展の図録です。
そもそも、“スターの靴職人”という異名を持つサルヴァトーレ・フェラガモ氏とオードリー嬢のお付き合いは1954年に遡るとのことで、今回の生誕70周年のお祝いは、サルヴァトーレ・フェラガモ社が彼女の生き方に敬意を現わす2つの記念行事から成り立っています。
1つは、博物館で開催されたこちらの展覧会、そしてもう1つは、NY で行われた晩餐会で、フェラガモならではの趣向が凝らされたオークションが開かれたとのこと。
オークションに出品されたのは、フェラガモの顧客であったオードリー嬢の足の木型のレプリカをモチーフに10名のアーティストが制作した作品を、写真家のフランコ・フォンタナ氏がセットをデザインすることでアレンジし撮影、10枚綴りの限定版ポートフォリオ「オードリーと歩く」として出版したものなどで、このポートフォリオの詳細は、こちらの図録の同名の章に詳しく紹介されています(ちなみに10名のアーティストは、マリナ・アブラモヴィッチ、ルイーズ・ブルジョワ、ケニー・シャーフ、エンツォ・クッキ、クリスト、ダニエル・スペーリ、アンドレス・セラーノ、ローレンス・ウェイナー、森村泰昌、アルマン *敬称略*)。
そして、この2つの行事は、オードリー嬢が特に晩年に尽力した“虐待され苦しんでいる世界中の子供たちを救いたい”という意志を継ぐ“オードリー・ヘプバーン子供基金”を、寄付という形で支援するという目的のもと催されたとのこと!
そんな高い志のもとで開催されたという素晴らしさも相まってでしょうか、図録も素晴らしい充実ぶりです。
ユベール・ド・ジバンシー氏、ビリー・ワイルダー氏ほか、オードリー嬢を偲ぶゆかりの人々のエッセイ、そして、ページを辿るたび感動する素敵な写真の数々!
きちんと撮られたスチール写真はもちろんなのですが、ふとした表情・しぐさを捉えたスナップ写真の美しさ、そして晩年の輝きには、ゆかりの人々が皆しみじみと語るオードリー嬢の精神的な美しさが溢れ出ていて.:*・゜
ワードローブが紹介されたコーナーもラストで圧巻、必見のうっとり度ですので、どうぞお楽しみに!
- 目次
- オードリー、お誕生日おめでとう ステファニア・リッチ
- スタイルの理由 ジャンルカ・バウザーノ
- オードリーと歩く ジャンニ・サルヴァテラ
- ファニー・フェイスの表情 ボブ・ウィロビー
- ダンサー ヴァレンティナ・コルテーゼ
- エレガンスの粋 ビリー・ワイルダー
- シンプル、ピュア、ハーモニー:生き方のスタイル ユベール・ド・ジバンシィ
- 世界の子供たちのために ロバート・ウォルダース
- オードリーのワードローブ
- フィルモグラフィ
- (写真に添えられた説明をも含む、全ての文章に英文併記)
- 展覧会の巡回
- サルヴァトーレ・フェラガモ博物館(イタリア・フィレンツェ) ⇒日本橋三越⇒福岡三越⇒香林坊大和(金沢)⇒広島そごう⇒名古屋松坂屋⇒札幌西武⇒大丸ミュージアム KOBE⇒大丸ミュージアム KYOTO⇒大丸 大阪・心斎橋店⇒仙台・藤崎