和様の意匠 古伊万里
佐賀県立九州陶磁文化館 *監修
朝日新聞社
1992 初版 / 30×22.5 / 158p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef2-9-14 ]
古伊万里は、江戸時代に興り 華やかな発展を遂げた “日本で最初の磁器”で、その魅力は国内に留まることなく、海外にも輸出され、世界をも魅了してきました。
こちらは、ヨーロッパ人好みの豪華な装飾品としてつくられた“輸出伊万里”が古伊万里のイメージとして浸透し 展覧会などでも取り上げられがちであったというそれまでの風潮に対し、江戸時代を通じて国内向けにつくられた“和様の意匠”が凝らされた 伊万里焼の素晴らしさをクローズアップし、日本人好みの意匠による江戸前期の伊万里焼193点がまとめて紹介された展覧会「和様の意匠 古伊万里」展の図録です。
「七寸皿による伊万里の変遷」(通常の作品紹介の他に、折り込みで、図版付きの変遷表と裏面の変遷も愉しむことができます♪)、 「初期伊万里」、「初期伊万里の茶道具」、「祥瑞手の伊万里」、「銹・瑠璃・青磁」、「松ヶ谷手」、「寛文様式」、「延宝様式」、「蕎麦猪口コーナー」 というカテゴリーごとに紹介されているのは、文皿、花皿、角皿、長皿、三足皿、小皿、変形皿、菱形皿、菊花皿、桃形皿、舟形皿、扇形皿、 大鉢、台鉢、花鉢、深鉢、小鉢、 向付、水指、筒形碗、文碗、面取碗、花生、花入、香合、香炉、火入、文瓶、瓢形瓶、面取瓶、文壺、耳付壺、蓋物、酒注、蕎麦猪口 etc... !
古伊万里の収集・研究においては日本屈指の美術館である佐賀県立九州陶磁文化館の全面的な協力のもと開催された展覧会となっていて、九州陶磁文化館・柴田夫妻コレクションや鹿島鍋島家コレクション、青毬庵コレクション、田中丸コレクションなどの貴重なコレクションも含まれています♪
描かれた兎など動物たちのなんともいえない表情や、お花の形や葉の形や舟の形など、絵付けの意匠のみならずさまざまな造形を愉しめるお皿 etc... 日本人独特の感性や美意識が堪能できる1册となっています。
どうぞお愉しみください.:*・゜
- 目次
- ごあいさつ 朝日新聞社
- 古伊万里の器の普及 大橋康二
- 図版
- 七寸皿による伊万里の変遷
- (通常の作品紹介の他に、折り込みで、図版付きの変遷表と裏面の変遷も愉しむことができます♪)
- 初期伊万里
- 初期伊万里の茶道具
- 祥瑞手の伊万里
- 銹・瑠璃・青磁
- 松ヶ谷手
- 寛文様式
- 延宝様式
- 蕎麦猪口コーナー
- 作品目録
- 展覧会の巡回
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