景徳鎮千年展 One Thousand Years of Jingdezhen
朝日新聞社
2006.10 初版 / 30×22.5 / 183p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef2-9-13 ]
古く10世紀より始まる景徳鎮千年の歴史が、官窒の優品を中心に紹介された展覧会「景徳鎮千年展」の図録です。
歴代官窒の素晴らしい器 53点が紹介された第一部と、
純白の薄い素地に 可憐な 紅梅や桃・芙蓉・菊など花の文様の絵付けが施され、歴史上の偉人“毛沢東”専用につくられ捧げられた貴重な器(通称「7501工程」)74点が紹介された第二部に分かれた創りとなっていて、
特に「7501工程」については、2002年に収集家である張曙陽氏が馬暁峰氏よりコレクションを譲り受けた後、初めての 大規模な展覧会でのお目見えとなっています。
紹介されているのは、合子、渣斗、蒜頭瓶、水注、承盤、水盂、盤、臂擱、筆洗、筆筒、瓢形瓶、扁壺、梅瓶などで、特に「7501工程」の器は、毛沢東氏が日常使いで用いる器として つくられたものである為、蓋付きのスープ皿、点心用のお皿、ご飯用のおさじ、醤油入れ、楊枝入れ、胡椒入れ、おしぼり用のお皿、煙草入れ、灰皿、酒杯などもあり、 “音は馨(けい)のように”と定められていたことからも 想像できる その薄さを体感できるよう、割れた器とその磁片も展示されています( ! )。
他、「中国陶磁の伝統を知る」として、官窒について、吉祥の文様について、器形と技法についての紹介もあり、「磁都・景徳鎮をたずねる」というコーナーや、「7501工程」の歴史と再発見の経緯についてなど、読みものも充実♪
巻末の作品解説も詳しいです。
どうぞご堪能ください.:*・゜
- 目次
- 南京博物院紹介
- 鴻禧美術館紹介
- 「7501工程毛沢東専用磁」の日本巡回によせて 張曙陽(収集家)
- 景徳鎮窯年表
- 第一部:磁都・景徳鎮―歴代官窒の器
- 第二部:7501工程―毛沢東の器
- 中国陶磁の伝統を知る
- 官窒について
- 吉祥の文様
- カササギ、果物、鯉、蝙蝠、歳寒三友、魚、鹿、童子、如意、蓮、蜂と蝶、薔薇、鳳凰、宝相華と吉祥句、牡丹、龍
- 器形と技法
- 磁都・景徳鎮をたずねる
- 景徳鎮―1千年の先へ
- 「7501工程」―その舞台裏
- 景徳鎮千年の歴史 今井敦
- 毛沢東の器―7501工程と中国陶磁史における位置付け― 佐野素子
- 作品解説
- 出品目録
- 展覧会の巡回
- 岐阜県現代陶芸美術館→茨城県陶芸美術館→山口県立萩美術館・浦上記念館→渋谷区立松濤美術館