染付 藍が彩るアジアの器

染付 藍が彩るアジアの器

東京国立博物館
2009.7 初版 / 30×21 / 167+19p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef2-9-10 ]

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染付とは、“白磁の素地にコバルトを含んだ顔料を用いて 筆彩で文様をあらわし、透明釉を掛けて還元焔焼成した磁器”のこと… 文様は鮮やかな藍色に発色し、 中国では“青花”、 欧米では “ブルー・アンド・ホワイト”、 韓国では“青華”、ベトナムでは“ホアラム”、日本では着物の藍染(あいぞめ)を思わせることから染付とよばれました。

こちらは、染付の技術と様式が完成された元時代・景徳鎮窯を始めとする、中国における染付の変遷を辿るとともに、 その技法が伝播したベトナムや朝鮮、日本などアジア各地で作られた染付の優品を一堂に展観…
染付の特性や、時代や地域による多様性に迫った展覧会 「染付 藍が彩るアジアの器」の図録です。

展観されているのは、 大皿、図皿、花皿、文皿、三足皿、大壺、方壺、文壺、図瓶、文瓶、方瓶、大鉢、花鉢、図鉢、平鉢、角鉢、台鉢、水注、水差、水指、花入、花瓶、蓋物、碗、茶碗、徳利、杯、合子、面盆、燭台、筆筒、水滴、花心壺、蓋置、香合、火入、向付、香炉、提重 etc... 同博物館を始め、全国の美術館、博物館、個人の所蔵品も多数蒐められていて、それぞれの作品には丁寧な解説が添えられています。

図版は、裏面の意匠や銘が参照できるものや、「魚藻文壺」など 四方から眺めた場面の展開が愉しめるものもあり、全てカラー図版♪
余白が清々しいレイアウトやページデザインも美しくて、清雅な染付の雰囲気を惹きたててくれています.:*・゜

「◇州窯(しょうしゅうよう)について」 「古染付」 「日本からの注文による茶器」「形物香合番付」とコラムも愉しめる 他、 「朝食」「お茶とお酒のもてなし」「夜・月見の茶会」とテーマごとに器のテーブルセッティングが愉しめるコーナーもあり、“使う”視点による 展示方法も試みられていて、実用の器としても親しまれてきた染付の魅力も愉しむことができます!
どうぞご堪能ください.:*・゜

  • 目次
    • ごあいさつ(巻末に英文もあります)
    • 東洋の染付の諸相 今井敦
      • 染付のはじまり 筆彩について
      • 染付の展開と伝播 1 素地について
      • 染付の展開と伝播 2 顔料について
      • 染付の展開と伝播 3 濃染めについて
    • 図版
      • 元時代の染付
      • 明時代前期の染付
      • 雲堂手―民窯の染付―
      • 明時代後期の染付
      • ベトナムの染付
      • 朝鮮の染付
      • 明末清初の染付
      • 伊万里と鍋島の染付
      • 清時代の染付
      • 京焼と地方窯の染付
      • 伊万里染付大皿―平野耕輔コレクション―
      • 染付の美を活かす
    • 東アジア染付窯窯址分布図
    • 出品目録
    • 巻末 19p に、「List of works」として、各章の紹介文と出品作品が英文で紹介されているコーナーがあります
    • (作品それぞれの解説文は英文では紹介されていません)
  • 展覧会の巡回 東京国立博物館平成館

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