「馬へのオマージュ」展

「馬へのオマージュ」展

財団法人 東京都歴史文化財団、東京都写真美術館
2001 / 25×19 / 229p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef2-4-1 ]

sorry... sold out

人類の歴史・文化に深く関わりその生活を支えていた馬の役割が、近代文明の発達によって代えられつつあった19世紀はまた、写真が誕生し発展していった時期と重なります。
また、馬具工房から創業し今日に至る発展を遂げた‘エルメス’が創立されたのも同じ時期のこと…こちらは、東京都写真美術館の収蔵する近代写真の名作、そして、エルメスの特別協力による貴重なコレクションの公開によって、写真草創期から現代までの“写真がとらえた「馬」”を辿り、その魅力に迫った展覧会「馬へのオマージュ」展の図録です。

図版部分は4部構成となっていて…

[瞬間の写真]では、映画誕生の基礎となったことでも知られるイードウィアード・マイブリッジのジャンプする馬の連続写真、エティエンヌ・ジュール・マレーのギャロップする馬のクロノフォトグラフィ、また、馬をモチーフにしたソーマトロープやフェナキスティスコープなど映像玩具、etc... 映画誕生以前に、人々が馬の動きをどのように再現してきたのかを紹介。

[馬のいる風景]では、アルフレッド・スティーグリッツ、ポール・ストランド、ハリー・C・エリス、ウジェーヌ・アジェ、フランク・メドウ・サトクリフ、アンドレ・ケルテス、ジョージ・タイス、エドワード・シェリフ・カーティス、アレクサンダー・ガードナー、小林清親、福原信三、木村伊兵衛、小島一郎、植田正治、etc... 街や農村で人々と共に生きていた身近な馬の姿をとらえた作品を紹介。戦争の記録や馬の痛みの記録など負の側面もとらえられています。

[馬との戯れ]では、“エミール・エルメス・コレクション”より、貴族による馬術のアマチュア・サーカスであった「モリエ・サーカス」の類い稀な記録(ルイ・ジャン・デルトン一族*撮影)や、エドワード・スタイケン、アレクサンドル・ロドチェンコ、ヘルムート・ニューマン、ルイス・キャロル、イジス、etc... 競馬、木馬やメリーゴーラウンドなどの遊具、ファッション写真など、人々の楽しみにおける馬との関わりが紹介。

[オマージュ]では、伊藤義彦、操上和美、エド・ヴァン・デル・エルスケン、芳賀日出男、多田正美、etc... 祭礼の風景に登場する馬を中心に、現代作家の作品が紹介されています。(上記敬称略)

また、『表象と倒錯―エティエンヌ=ジュール・マレー』など関連書も上梓されている松浦寿輝氏や、エルメス・インターナショナルのシャテル氏による寄稿(エルメスの歴史が馬との関連で紹介された興味深いエッセイ)、同美術館学芸員の丹羽晴美さんによる詳しい展覧会概要など、文章も充実です。

装幀もハードカバーでとてもシック!
特に見返しに使われている流麗なマーブル紙は雰囲気があって素敵ですので、どうぞお楽しみに.:*・゜

  • 目次
    • はじめに [福原義春](英語文あり)
    • メッセージ [ジャン・ルイ・デュマ・エルメス](英語文あり)
    • プルーストと馬 (英語文あり)松浦寿輝
    • 図版
      • 瞬間の写真
      • 馬のいる風景
      • 馬との戯れ
      • オマージュ
    • 馬へのオマージュ(英語文あり)丹羽晴美
    • 馬、エルメスを導く光(英語文あり)ムヌー・デュ・シャテル
    • 作家解説
    • 技法解説
    • 索引
  • 展覧会の巡回 東京都写真美術館⇒神戸ファッション美術館

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