食と暮らしの古本屋 eclipse plus

1920年代―それは、現代の生活に通じる新しいライフ・スタイルの枠組が生まれた時代。
文化は大衆化され、観光としての旅行が一般に流行の兆しをみせ、女性が社会進出により新しいマーケットを作り、電気・電話・ガス・ラジオ、また石鹸や靴クリームなど、便利な道具が次々と生活の中に入って消費されるようになります。

こちらは、そんな1920年代の“新しい時代の気分”を映したアート・ポスターを「演劇・エンターテインメント」「美術展・展示会」「旅と乗物」「ファッション」「現代生活」のカテゴリーで紹介した展覧会「アール・デコ グラフィック展―1920年代のアート・ポスター」のカタログです。

“画家のポスターからデザイナーのポスター”へと移り変わりを遂げたかのようなアール・デコ・ポスターは、“20世紀初頭に開発されたカラー印刷、写真製版などの新しい技術、キュービズムの大胆なフォルム、バウハウスのタイポグラフィ”などの手法を使って、それまでとは全く趣きの違う新しいアートとして街を彩りました。

掲載アーティストは… カッサンドル、ジャン・カルリュ、ポール・コラン、シャルル・ルーポ、レオネット・カッピエロ、ジョルジュ・バルビエ、シャルル・キフェール、シャルル・ゲスマール、アンドレ・エドゥアール・マルティ、ウンベルト・ブルネルスキ、ロジェ・ブロデール、アルベール・ソロン、ジャン＝ドミニク・ヴァン・コウラエール、ジャン＝ガブリエル・ドメルグ、ジョエル・マルテル、ガストン・ジルバル、ナタリア・ゴンチャロヴァ、オーギュスト・エルバン、アンドレ・ロート、アルベール・デュブー、ロベール・ボンフィス、アントワーヌ・ブールデル、エドゥアール・ベネディクテュス、アンドレ・ジラール、ジョルジュ・ヴィラ、ゲオ・ドリヴァル、ジャック・ナタン＝ギャラモン、ロジェ・ペロ、ピエール・フィックス＝マソー、フランシス・ベルナール、エドモン・モーリュス、ムネツグ・サトミ、アルフォンス・ノエル、ルネ・ヴァンサン、アンドレ・ペクー、マギー・サルゼド、エムジック、エイ・エム、マルク・リュック、シャルリー・ギャリー、ドン、マルセル・ヴェルテス、ジョルジュ・レオネック、リュシアン・モーザン、マックス・ポンティ、ルネ・ルロン、エリック・ド・クーロン、ローラン・アンシオー、アンドレ・ディニモン。（敬称略、太文字は巨匠として紹介されています）

掲載されている図版は103点で、大部分がモノクロでの紹介というのが残念ですが、うち12点はカラーで詳しく紹介されています。
また、主な図版には、観る楽しみの幅を拡げてくれるようなアラン・ヴェイユ氏の解説文が添えられていて参考になりますよ！

大小さまざまなポスターに彩られた当時のパリの街頭スナップなども観ることができますので、どうぞお楽しみに…♪

• 目次
  • 序文
    • アラン・ヴェイユ　パリ、ポスター・広告美術館館長（フランス語の原文あり） 　
  • アール・デコ・ポスターに見る１９２０年代　海野弘
  • 図版
    • アール・デコ・ポスターの巨匠たち
    • 演劇・エンターテインメント
    • 美術展・展示会
    • 旅と乗物
    • ファッション
    • 現代生活
    • 作品リスト

• 展覧会の巡回 パルコ スペースパート３⇒大丸ミュージアム・梅田