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ブラティスラヴァ世界絵本原画展・1993年度のカタログです。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展（ＢＩＢ）は、スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで２年に一度奇数年に開催される絵本原画の展示会。
東西冷戦の最中である1967年に第１回展が開催され、今では、同じく世界的な絵本原画展として知られるボローニャ国際絵本原画展と並ぶ世界最大規模の絵本原画展として、広く認識されています。ちなみに、ボローニャ国際絵本原画展が新人作家の登竜門的傾向があるのに対し、ＢＩＢは、各国のベテラン作家たちの作品が一堂に展示されその個性を競うところに特徴があります。

審査では、すでに出版されている絵本を対象とし、絵本そのものではなく、原画の美術的価値を評価。
設立時には、絵本を総合芸術作品としてみなさずに、その構成要素のひとつである「原画」だけを対象として評価することに賛否両論があったようですが、出版技術や言語による差異をこえて、より多くの国々の芸術家に出展の機会を提供することが出来、その結果この原画展は、さまざまな国々の優れた絵本を各国の専門家や出版社に紹介し、そして子どもたちに届けるという、子どもの本の国際交流の重要な場となっています。

現在贈られる賞は、グランプリ、金のりんご賞、金牌など。

日本は第１回から出展していて、これまでに、瀬川康男氏、中辻悦子さん、出久根育氏がグランプリを、金のりんご賞、金牌は、安野光雅氏、谷内こうた氏など数多くの方々が受賞してらっしゃいます。
最近では2005年に、酒井駒子さんが『金曜日の砂糖ちゃん』で、金牌を受賞されていますね♪
このカタログは1993年度の出展作品一覧なので、ちょうどスロヴァキアが、チェコと分離、独立した年ですね。そう考えると、感慨深いものがあります…。

ページを開くと、世界中から集った作品たちが、イラスト図版はもちろんのこと、アーティスト情報（生年月日・生誕地・学歴・受賞歴・連絡先・著作）と共に、１作品１ページごとに紹介されていて、その多彩さには圧倒されるばかり！！ちなみに、この年のグランプリは、イタリアの Lorenzo Mattotti 氏が受賞されていますよ☆

• 目次
  • 図版　☆スロヴァキア語／英語の２言語併記

• 展覧会の巡回　BRATISLAVA