美術館感傷旅行 45通の手紙

美術館感傷旅行 45通の手紙

海野弘 *著
マガジンハウス
1997.12 初版 / 21×14.5 / 288p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e3-2 ]

sorry... sold out

海野弘さんが、主に個人美術館を中心に日本各地を巡り、訪ねた45館の美術館探訪記です。

文章はタイトルにもあるように、旅行先の美術館で、まだ若すぎる昔、共に大切なかけがえのない時間を過ごした女性をふと思い出し手紙をしたためるというスタイルで書かれていて、語りかけるようなその内容は、美術館の紹介に留まらず、芸術家の人生や芸術観について思いを巡らせていたり、歴史や芸術の変遷について思いを巡らせていたり…。

また、美術館周辺の街のスケッチなどもあって、巻末の「美術館とその周辺案内」と共に、美術館ガイドとしても楽しめます。

それにしても、日本に、個人の作品を重点的にコレクションした美術館や、個人的な思い入れから創られた私立美術館がこんなにたくさんあったなんて!びっくりしてしまいます。

紹介されている芸術家は、三岸好太郎、マリー・ローランサン、竹久夢二、ベルナール・ビュフェ、青木繁、小磯良平、橋本八百二、菱川師宣、村山槐多、横山大観、藤田嗣治、蕗谷虹児、荻原守衛、ニコラ・ド・スタール、富岡鉄斎、富本憲吉、野口彌太郎、高畠華宵、棟方志功、葛飾北斎、熊谷守一、硲伊之助、神田日勝、香月泰男、川上澄生、猪熊弦一郎、岸田劉生、池大雅、松本竣介、野田英夫、清水登之、萬鉄五郎、ニキ・ド・サンファル、平塚運一、ジャン・ピエール・カシニョール、脇田和、与謝野晶子、アルフォンス・ミュシャ、北川民次、山本鼎 etc...
また、窪島誠一郎、足立全康、平野政吉、高井鴻山、井上庄七、加賀正太郎、神谷幸之など、情熱と思い入れから私立美術館を創ったディレッタントに迫った下りも充実です。(上記敬称略)

さまざまな視点から想いを巡らせる楽しみにも満ちた、読みごたえたっぷりの1册で、秋の夜長に少しずつ読み進めるのにぴったり!
美術館を訪ねることだけが目的の贅沢な旅行へ、出掛けたくなります.:*・゜

Information

出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在

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