アンティーク ポーセリン 花1
山田美恵子 *編*著
清水行雄 *撮影
若山嘉代子 L'espace *ブックデザイン
文化出版局
1998 初版・2001.7刷 / 30.5×23.5 / 80p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e2-4-13-1 ]
shopへ行く
アンティーク ポーセリン 花2
山田美恵子 *編*著
清水行雄 *撮影
若山嘉代子 L'espace *ブックデザイン
文化出版局
1998 初版・2001.5刷 / 30.5×23.5 / 80p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e2-4-13-2 ]
shopへ行く
アンティーク ポーセリン ガラスとともに
山田美恵子 *編*著
清水行雄 *撮影
若山嘉代子 L'espace *ブックデザイン
文化出版局
1999.6 初版 / 30.5×23.5 / 80p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜e2-4-13-5 ]
sorry... sold out
1984年から5年間、ニューヨークに滞在されていた頃に、ある日ぶらりと出掛けたアンティークショーでアンティーク陶磁器に魅せられて以来、収集を続けられた山田美恵子さんによるプライヴェート・コレクション 「M's collection」 より、素晴らしいアンティークポーセリンの数々が美しい写真で愉しめる豪華なシリーズ本です.:*・゜
紹介されているのは、コレクションのほぼ7~8割を占めるというドイツのドレスデンを始め、同じくドイツが誇るマイセン、KPМベルリン、また、フランスが誇るセーブルから、“家族が肩寄せ合って、内職的に描いたと思われる小さな町工場のものまで”…ドイツ、フランス、イギリスのアンティーク陶磁器.:*・゜
全体のデザインが拝見できる写真はもちろん、絵柄のクローズアップ写真や、いろいろな角度から観ることのできる写真など、カット数の多さがとても贅沢な紹介となっていて、山田さんによる紹介文はほんの少し…『花 1』の序文に、“何ら先入観を持たずに、この本と向き合って純粋に美しいと感じていただければ、とてもうれしいのですが……。”とある通り、それぞれの器、そのものの美しさを最大限に堪能することができるシリーズとなっています.:*・゜
「M's collection」 は、ご覧になった方によく、1枚のタペストリーのように色が統一されていると言われるそうですが、山田さんの美意識、感性、嗜好に適った器たちは、華やかだったり、可憐だったり... 眺めていて心がぱっと明るくなるような色や意匠に彩られていて、個人によるプライヴェートコレクションの妙もまた堪能することができるシリーズです!
各巻には序文が掲載され、英文も併記されています。
どうぞごゆっくりご堪能ください.:*・゜
The key to the treasure is the treasure
私のアンティークとの出会いは、一目ぼれに近い状態で始まった。真正面から向き合ってなんの打算もない心の状態で、率直に美しいと思ったのである。人間は、思いを言葉や動作に置き換えて相手に伝えることができるけれど、器は話さない、動かない。それなのに私は器との間に、目に見えない通い合いを感じ、孤独がいやされ、さらには生きる活力が与えられ、確固たる信頼感に満たされるときがしばしばある。それは一方的ゆえに強いともいえるが、なんであれ、裏切りのない、確実で不安感のない関係は、至福の時をもたらす。
私たちは、現実から目をそらせて生きていくことはできないけれど、いや、できないがゆえに、こうしたいっときを大切にして、心の軸を立て直す必要があるのではないだろうか。何かの本で心にとまった“変えることのできるものとできないものを見分ける知恵、変えることのできるものを変える勇気、変えることのできないものを受容する冷静さ”という言葉が私は大好きで、毎年、年が改まるたびに、新しい手帳の最初のページに書きうつすことにしている。生きるうえで、年とともに柔軟に変えるべき事柄はたくさんある。それらは人によって、年齢によって、置かれた状況によってそれぞれ異なるだろうけれど、では変えることのできないものとはなんなのか、それはたぶん、それぞれの心の軸となるべき本質的なもの、純粋で美しく、深いところで普遍性のあるものだろうと私なりに解釈している。そして私の場合のそれは、アンティークを通して感じる感動と、そのあとにくる安らぎにもいやしにも似た温かいエネルギーなのかもしれない。現に、無名の職人の、ひたむきな心を永遠にとどめた器から発するエネルギーを受けることで、日常に立ち向かう勇気と活力がわいてくるからである。
『アンティーク ポーセリン ガラスとともに』序文より
Information
出版社品切れ または絶版 となっています >2018年6月現在