本で発見してつくってみた美味しいもの♪

メイポールの焼き菓子2種 ~ 『マドモアゼルいくこの秘密のクッキング』より

「英国りんごで、お菓子の会」でお出ししたお菓子です♪

マドモアゼルいくこさん *著 『マドモアゼルいくこの秘密のクッキング』の中の干しぶどうの焼き菓子をアレンジして、メイポールの焼き菓子を2種類作ってみました!

御本の中の干しぶどうの焼き菓子は、マドモアゼルいくこさんが、『赤毛のアン』のお話に出てくる悲しいことがあって悲嘆にくれているアンにマリラが作ってくれたお菓子をイメージしたそう♪
これを食べたアンは、“なんだか体に力がわいてきて明日への希望がわいてくるような気”がしてきます!

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メイポールは、直径5センチほどの姫りんごのようなかわいらしいりんごで、果樹園には、受粉樹としてよく植えられています。
春には、こんなに鮮やかな色の美しい花を愛でることができるんですよ( ^ ^ )

メイポールの花:イギリス原産 
2012年5月7日 「いいづなアップルミュージアム」藤澤充子さん撮影

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メイポール♪

メイポールの皮の部分は、紅玉のようにしっかりとした赤い色味、果肉の部分も赤くなります。
生食ではすっぱくてしぶいりんごですが、試しにジャムにしてみたところ、その美しい色とペクチンの含有量にびっくり!

こんなにしっかり固まるならドライフルーツの代用として使えるのではと思いました!
そして、メイポールの美しい赤色は、いかにも元気がでそう!!
マリラの思いに倣ってみました( ^ ^ )

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最初の試作では、皮も含めて5ミリ角ぐらいに切ったメイポールをその30%くらいのお砂糖で煮て… でも、火加減なのか、お砂糖の分量なのか… 最初のジャムの試作のような感じに仕上がらなかったんです( ^ ^;

でも、思いついて、レシピとは異なるちょっとパイ風に仕立てた生地とふりかけた黒糖が好評だったので、この線で、思い描いていたものに仕上がるよう、ジャムに仕立てる時のお砂糖の分量を上げました。

そして、レシピ通りクッキー風に仕立てた生地のバージョンも作り、こちらにはグラニュー糖をふりかけて♪
2種類の焼き菓子が完成しました!

黒糖バージョンはパイ風に、グラニュー糖バージョンはクッキー風に…
バタバタしていて想うような写真が撮れなくて、余ったジャムで作り直して撮り直したのですが、なんとなく伝わりますでしょうか( ^ ^;

クッキー風に仕立てるのは、レシピ通り♪
こちらは、しっかりとしたドライフルーツのようなジャムをはさみたかったので、お砂糖は60%で。

パイ風に仕立てるのは、バターをあんまり細かくせずに素早くこねあわせひとまとめにしてから、台の上でのす時に、折り込みパイ生地と同じようにたたんで、たたんで、成形していきます。

生地は全く同じ分量なのですが、少し成形を変えるだけで、異なる食感になります( ^ ^ )
これは、スコーンを作る時にも同じようにすると、さくさく、ほろほろのパイのようなスコーンになって、愉しいのでお薦めです♪

生地には卵や牛乳も入っていて、とても懐かしいほっとするような美味しさです♪
グラニュー糖バージョンも、もちろん美味しかったのですが、黒糖の素朴でこっくりとした風味がこの生地にはとっても合っていて、いくこさんのアイデアに脱帽です( ^ ^ )

スコーンもそうですが、端っこの切れ端が一番美味しいです!

美味しいレシピ、どうもありがとうございました☆☆☆

マドモアゼルいくこの秘密のクッキング