本で発見してつくってみた美味しいもの♪

金銀のケーキ ~ テリー神川さんの『現地取材 「赤毛のアン」のお料理 BOOK』より

テリー神川さん *著 『現地取材 「赤毛のアン」のお料理 BOOK』より、金銀のケーキを作ってみました!

「アン・ブックス」の6册め、『炉辺荘のアン』(アンの愛の家庭)のなかで、末っ子のリラが、スーザンのお使いで教会の懇親会に持っていくようにと渡されたケーキです♪

ちっちゃなリラは、お菓子を持って歩くのはみっともないことで“淑女になれない”と誤解していて、憂鬱な気分で出掛けるのですが、道すがら、よりにもよって“崇拝している”憧れの先生が歩いてくるのに気付いて、なんと、ケーキを手近な川へ放り捨ててしまいます!

その後、先生とお話して誤解が解け、リラはスーザンとお母さんへの罪悪感に苦しめられて、事情を知ったスーザンとお母さんになぐさめられ、一件落着となるのですが、大人が思いも及ばないようなことを思い込んでしまう子どもの純粋さと傷つきやすさが微笑ましく描かれた、印象深いエピソードです( ^ ^ )

それにしても“金銀のケーキ”って、豪華そう!
一体どんなケーキなのか、想像を膨らませた方も多いのではないでしょうか!

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赤毛のアンのシリーズに登場するお料理やお菓子を再現してくれた御本のなかから、今回は、アン・ブックスの舞台 プリンスエドワード島でカフェを営まれているというテリー神川さんによるレシピで作ってみました♪

テリー神川さんは、1800年代後半から1900年代前半に出版されていたクックブックを研究してらっしゃるとのことで、金銀のケーキもちゃんと古いクックブックにレシピがあったそう!

きれいなマーブル模様になっていませんが( ^ ^;
卵黄だけを使った“金”の生地と、卵白だけを使った“銀”の生地を混ぜて焼いたマーブルケーキです♪

金の生地は他にオレンジの搾り汁が、銀の生地には牛乳やバニラオイルなどが入っています♪

作ってみて思ったのは、卵って、卵黄、卵白、それぞれに、バターや粉、お砂糖を生地としてつなげるための異なる役割を持っているんだなあということで、全卵で普通に作った方が、バターケーキの生地としては美味しいのかな…ということ。
(作り方がへたっぴなせいもあると思いますが、ちょっとぼそっとしていました( ^ ^;

でも、教会の行事や針仕事の集まりなどに持っていくのに、ちょっと見た目に愉しい目先の変わったケーキを各家庭でいろいろ工夫して作っていたのかなあと想うと、なんだか微笑ましくも羨ましい気分になります。

生地を作る手間も洗い物も普通のケーキの2倍かかるので、面倒ですが、金の生地はちゃんとオレンジの風味があって、銀の生地はミルク感たっぷり♪ お味はとても良かったです♪

レシピではアイシングも白と黄色なのですが、今回、黄色の着色料がなくて、オレンジの搾り汁を入れてみたのですが、ほとんど色が着いていませんね( ^ ^;

あと、アイシングをかける為にしっかり冷ますのですが、少し粗熱が取れた後にアルミホイルでくるんであげると、もっとしっとりするかもしれません( ^ ^;

いろいろ、反省するところがいっぱいあるので、また作ってみたいです♪

美味しいレシピ、どうもありがとうございました☆☆☆

覚書…
レシピではオレンジの皮のすりおろしも入っていますが、入れませんでした。
薄力粉 ドルチェ 
バター 四つ葉発酵バター
マーブル模様の出し方は、レシピではボウルの中でマーブル状にしてから型に流し込んでいますが、型に流し込んでから竹串で混ぜ込む方法で作りました♪

現地取材 「赤毛のアン」のお料理 BOOK