マドモアゼルいくこさん *著 『秘密のケーキづくり』より、ヨーグルトポムポムを作ってみました!
マドモアゼルいくこさんは、大学(美大)在学中からご結婚までのほんのひと時の間だけ、お菓子(料理)研究家としてご活躍された方!
ほとんどの御本にはケーキやお料理の出来上がりの写真は一切なく、全ていくこさんによる手書きのイラストで紹介されていて、かわいらしい動物たちが ちょこまかと登場して、表情豊かに美味しさを伝えてくれます。
お菓子作りやお料理を愉しまれている様子、ご家族やお友達に美味しそうに食べてもらえた時の嬉しさが、ルンルンと伝わってきて、心弾むような読み心地♪
いくこさんの御本には、言葉ではなんともお伝えできない魅力があります( ^ ^ )
私は、残念ながらリアルタイムでは拝見できず、古本屋を始めてから復刊の熱い要望が高まっているのを知って興味を抱いて…
復刊された時は小躍りしながら読んで、復刊を強く待ち望んでらっしゃったファンの皆さんのお気持ちがよく分かりました!
詳しくは、本のご紹介ページでお届けしていますので、よかったらご覧になってみてくださいね♪
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前置きが長くなりましたが…
ヨーグルトポムポムは、1978年初版の最初の御本のトップバッターを飾ったケーキです♪
油脂はバターは使わずサラダ油で、プレーンヨーグルトがたっぷり入って、ヘルシー!
最近では、菜種油やオリーブ油を用いるケーキも珍しくないですが、1978年当時は、読者の皆さんも驚かれたのでは!?
作り方がとっても簡単なのも、ヨーグルトポムポムの嬉しいところです♪
いくこさんも、“まわりが少し焦げたほうがおいしそう!”とコメントされていますが、しっかり焼き色を付けて焼き上げると、まわりはサクッと香ばしく♪
そして、フィリングの食感がまた面白いんです。
さわやかなお味のプリンのような、レアチーズケーキのような、やわらかい葛餅にも近いような食感で、しっとりぷよぷよもっちりといった感じでしょうか♪
そして、名前の通り(ポム=フランス語でりんごです♪ )、りんごもたっぷり入っていて、生のまま入れるので、焼き上げ後は、短時間で仕上げさわやかな風味が残っているコンポートみたいになっています!
簡単なので何度も作っていますが、私は、りんご:フィリング=7.5 : 2.5ぐらいで、かなりたっぷりめにりんごを入れるのが好きで、冷やしていただくのが好きです♪
レシピには“輪をかくように”と書かれているので放射線状に並べていますが、斜めにきれいに並べるとたくさん入らないので、ほとんど立てるような状態で並べてしまっています( ^ ^;
生地もレシピには8分目ほどとありますが、りんごが全部隠れるようにいっぱいまで入れてしまっています( ^ ^;
また、今回は御本の通りタルト型で焼きましたが、直径8センチくらいのココットで焼くと、サクッとしっかり焼ける部分が多くて、より香ばしくて美味しい!
ココットバージョンだと、熱いうちにいただくのも好きです♪
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ちなみに、ネットで「ヨーグルトポムポム」と検索すると、すごいことになっていてびっくり!
いくこさんのお名前を思い出深そうに語る方から、全くいくこさんのことをご存じない方まで、た~~くさんの方が作ってらっしゃいます!
しかも、りんごでなく、バナナや他の果物を用いたり、ノンオイルバージョンがあったり、葛、おからなどが入ったレシピがあったり、オーブンでなくフライパンで焼き上げるレシピがあったり、クリームチーズを入れるレシピがあったり!
皆さんいろいろと工夫されていて!!
改めて、タタン姉妹にまつわる由来を知らなくても、ポピュラーなフランス菓子としてタルト・タタンが楽しまれているように、ずっと受け継がれ、親しまれているケーキなんだなあと思いを新たにしました。
作り方が簡単すぎて、洋菓子屋さんのケースには並ばないかもしれないけれど、簡単でヘルシーなだけに、家庭では脈々と焼き続け継がれていきそうですね( ^ ^ )
今さらですけど、ネーミングもかわいい♪♪
美味しいレシピ、どうもありがとうございました☆☆☆
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覚書…
りんご シナノスイート
大きめのものを2個使いました♪
紅玉だと、2個半弱くらい使っちゃいます!
りんごと生地が少し余ったので、ココットバージョンも1つ作りました♪
レモン汁は、1/2個分くらい使いました
りんごの種類にもよりますが、酸味が効いていた方が美味しくて好きです( ^ ^ )
薄力粉 ドルチェ
お砂糖 てんさい上白糖
焼き時間は、他にもいろいろ作りながらだったのであやふやですが、いつも様子を見ながら、延長して焼くことが多いです。
しっかり焼きこむほど美味しいです♪
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