本で発見してつくってみた美味しいもの♪

薔薇色のりんごたっぷりタルト ~ 『ル・コルドン・ブルーのフランス料理基礎ノート』より

「英国りんごで、お菓子の会」でお出ししたお菓子です♪

『ル・コルドン・ブルーのフランス料理基礎ノート』より、「りんごのタルト」をアレンジして、「薔薇色のりんごたっぷりタルト」を作ってみました!

りんごのタルトといえば、アーモンドプードルたっぷりのクリーム生地を流し込んで、りんごは飾りで使われることが多いかと思いますが、こちらの御本で紹介されている「りんごのタルト」は、フィリングも飾りも全てりんご尽くし!! なんと大きなりんごを6個も使います♪

初めて拝見した時にはまだ都会に住んでいたので、なんて贅沢な!!と畏れ多く思いましたが( ^ ^; 長野に越してからは、よく作るようになりました♪

元のレシピでは、りんごをバターとお砂糖とレモン汁でコンポートにしたものをフィリングにして、飾り用のりんごは皮をむいて薄切りにし、生のまま並べています。

今回、それぞれの英国りんごの加熱した状態を見るために、まずジャムにしてみたのですが、その際に一番驚いたのが、今回こちらのタルトに用いたタイデマンズ アーリー ウースター!

加熱すると、赤色というより、薔薇色と表現したいような美しいピンク色がかった色が出ます( ^ ^ )
他の例えば紅玉などでは、このような薔薇色にはならないので、びっくりしました!
りんご自体の皮の色も(もちろんきれいな赤色ではありますが)、普通のりんごのように見えるので、何故加熱するとこんなにきれいな色が出るのか、本当に不思議です( ^ ^;

タイデマンズ アーリー ウースターは、マッキントッシュ(日本名:旭)とウースターペアメインというりんごを掛け合わせた品種のようなのですが、ウースターペアメインの系統で、このような色を継いだのでしょうか!

タイデマンズ アーリー ウースターの花:イギリス原産 
2012年5月7日 「いいづなアップルミュージアム」藤澤充子さん撮影

お花はこんな感じです♪ とってもきれいです( ^ ^ )

フィリングは、レモン汁を入れずに、タイデマンズ アーリー ウースターをバターとお砂糖でコンポートにして、香り付けにコアントローを入れました♪

本当にきれいな色が出るのでうっとりしてしまいます( ^ ^ )
皮も薄めなので、皮ごと使って、色をしっかり出せるのも嬉しいところ♪
香りも素敵なりんごです。
また、時間が経つにつれて、皮の部分の色が果肉の部分にじわじわと浸透してきます!
ぼけやすいりんごなのですが、浸透はその半面なのかなあと推測したりしています♪

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果肉の部分がぼけやすくて繊細なりんごなので、飾りの部分は、いろいろ試した結果、お鍋でコンポートにするのではなく、電子レンジでコンポートにすることに♪

より色を出すために、まず、1個分の皮をむいてシロップに入れ、コンポート液を作ります。そして、そのコンポート液をお皿に入れ、薄切りにしたりんごを入れて、電子レンジで1~2分くらい加熱します。
そうすると、薄切りのりんごでも煮崩れることなく、きれいな形を保ってコンポートにできます( ^ ^ )

今回、正面から撮った写真がなくて申し訳ないのですが( ^ ^;
こんな感じで、薔薇をイメージしたデコレーションにしてみました♪

タルトの縁の飾りつけは、御本に載っています♪
本来ですと、飾りを付ける専用の器具を使うのですが、私は持っていないので、ピンセットの(先ではなく)腹の部分で付けています( ^ ^;

仕上げに、コンポート液のシロップにコアントローをもう少し加えて少し煮詰めたものを、表面に塗ってナパージュしました!

美味しいレシピ、どうもありがとうございました☆☆☆

覚書…
タルト部分の生地(パート・ブリゼ)は、お砂糖が入らないバージョンとお砂糖が入るバージョンが御本に掲載されていますが、今回はお砂糖が入る「パート・ブリゼ・シュクレ」にしました。
中に入れるコンポートの水分で生地がふやけないよう、から焼きをした後、卵黄をタルトの底に塗って、オーブンに数分入れて焼き、膜をつくりました。
薄力粉 ドルチェ

ル・コルドン・ブルーのフランス料理基礎ノート