本で発見してつくってみた美味しいもの♪

鶏手羽のなつめ煮 ~ 陳建一さんの『赤坂 四川飯店 陳建一 中国の野菜料理』より

鶏手羽のなつめ煮

陳建一さん *著 『赤坂 四川飯店 陳建一 中国の野菜料理』より、鶏手羽のなつめ煮を作ってみました!

なつめの砂糖漬け(ドライフルーツ)が余りがちなので、作ってみたいと思ったのですが、よくよくレシピを拝見すると、御本では、乾燥なつめが用いられています( ^ ^; が、今回は砂糖漬けで作ってみました!

ほんの少しお醤油をまぶした鶏手羽先をからりと揚げて、スープと調味料となつめで煮込み、最後にごま油で風味を付けたお料理です。

手羽先の煮込みは、特に冬場は大根と相性良しなのでよく作りますが、焼き付けてから煮込む方法ばかりで、揚げてから煮込む方法は初めてです。

油っぽくならないのかな~と心配になりますが、レシピの指示通り“からりと”揚がって、かえって鶏皮の脂を抜き出してくれたような揚げ上がり!
ほんの少しお醤油をまぶしているので、香ばしい良い香りと色に揚げ上がり、もうこのままいただきたい気分です( ^ ^ )

面白いなと思ったのは、中国料理らしく長ねぎと生姜を炒めて油に香りを移し、油から長ねぎと生姜を取り出した後、お砂糖を入れて煮溶かす工程!
お砂糖がカラメル状になるんです!
その後、手羽先を加えて炒めてから、スープや調味料を加えて煮込んでいきます。

スープや調味料と一緒にお砂糖を入れて煮詰めても充分照りは出ると思うのですが、なんといいますか、出来あがり、照りに透明感があったような気がします。
それはもしかしたら、お砂糖を加えるタイミングではなくて、揚げ煮の効用かもしれませんが!

調味料は、お醤油、清酒、お酢、こしょうで、珍しいものがなくてお台所にあるもので作ることができるのも嬉しいレシピ♪
少しですがお酢が入っているためもあってか、あるいは揚げ煮の効用なのか、とってもあっさりとした上品なお味で、夏の食卓にぴったりでした( ^ ^ )

美味しいレシピ、どうもありがとうございました☆☆☆

*

覚書…
今回、乾燥なつめではなく砂糖漬けで作ったので、水で戻さなかったのですが、戻した方が良かったかな~と思いました。
また、砂糖漬けのなつめは、12粒→8粒にして、お砂糖も半分にしました。
煮込む際にこしょうを入れず、食べる直前に挽きました。
スープは、鶏手羽先を4本と、余りもの野菜(玉ねぎ、にんじん、キャベツ、さやいんげん、ねぎ、にんにく、しょうが)をことこと煮込んだものを使用。
余ったスープは翌日、ラーメンに♪

少しだけ、なつめのお勉強も載せておきます♪
なつめはビタミンやミネラルが豊富で、中国や韓国ではよく薬膳に用いられます。
また、葉酸も豊富で、中国では昔から妊娠中の女性や、更年期障害の予防や軽減に薦められているとか…補血の効用のある鉄分も豊富だそうで、女性には嬉しい食材なんですね!
有機酸、トリテルペノイド、サポニンも含み、精神安定、安眠の効用も♪
また、近年では、なつめに含まれる抗アレルギー作用のあるフルクトピラノサイドが注目されていて、花粉症対策にお求めになる方も多いそうです。

赤坂 四川飯店 陳建一 中国の野菜料理