本で発見してつくってみた美味しいもの♪

ポップオーバー ~ 堀井和子さんの『堀井和子の気ままなパンの本』より

堀井和子さん *著 『堀井和子の気ままなパンの本』より、ポップオーバーを作ってみました!

堀井和子さんが、ニューヨーク郊外で暮らしてらっしゃった頃、本や雑誌で見つけては、試行錯誤で少しずつ完成されたパンを、ベーシックなパンから珍しいパンまでたくさん紹介してくれた1册!
今はなき白馬出版から上梓された堀井和子さんの初めての御本です♪

今眺めてもなんだか新鮮なのが不思議な位ですが、当時は珍しいパンにドキドキわくわく!
モンキーブレッドを初めて教えてくれたのも、この御本でした( ^ ^ )

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ポップオーバーとは、直訳すると弾けて飛び出すという感じでしょうか!
その名前の通り、型から飛び出す勢いで膨らむ面白いパンなのですが、もっと驚くのは、膨張剤(ベーキングパウダーや重曹)を用いていないこと!
一昔前の本で、膨張剤を使用しているレシピを見かけたことがありますが、本家アメリカのレシピは膨張剤は用いません。

外側はシュー生地のようにサクサクッ、内側はもちもちしっとりの美味しいパンで、中が空洞になります。

ぱかっと2つ割りにすると…

ポップオーバー

まさにシュー生地ですよね!
でも、作り方はとってもとっても簡単なんです。
シュー生地の生地作りの大変さと比べると、信じられないくらいで、さらにびっくり( ^ ^;

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ちなみに、本家はアメリカと書きましたが、写真をご覧になって、イギリスにお出掛けになったことのある方は、もしかしたらローストビーフの付け合わせのヨークシャープディングみたいなもの?と思われたかもしれません。

それは当たりで、1800年代後半にアメリカに渡ったヨークシャー地方の人々が、ヨークシャープディングを元に作り出したのがポップオーバーと言われているそう。
アメリカという国の成り立ちを思わぬところで顧みることができるパンなんですね♪

ポップオーバー

↑ 型から取り出したところ♪ 時間が経っても(上に物を置かなければ)しぼみません!

マフィン型に半分ほどの生地が、5~6倍くらいになっているのが伝わるでしょうか!
面白いです( ^ ^ )

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油分が全く入っていないのでヘルシー!
型にはバターを塗りますが、卵たっぷりだからか、意外なくらいバターの風味が愉しめます。

中が空洞なので、サラダを詰めてサンドイッチ風にしたり、生クリームやカスタードやジャムや果物やクリームチーズを詰めてシュークリーム風にしたり、アイスを詰めたらシューアイスにも!いろいろ楽しめる失敗知らずのレシピです!

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覚書…
今回は、底5.5cmのマフィン型で作りました。
本にお写真があるのですが、堀井さんは、深めのマフィン型がワイヤーで繋がったようなお洒落なポップオーバー専用型で焼いてらっしゃって( ! )、生地の流し込みは半分くらいとあるのですが、私のマフィン型だと7~8分目くらいになりました。
12個分のレシピです♪

あと、レシピでは余熱なしの焼き方なので、最初オーブンが温まるまでなかなか膨らみませんが、オーブンが温まってから5~10分ほどで膨らんできますので、心配せずに扉を開けないで待てば大丈夫です!
私は、余熱してから焼いたりもします。どちらでも同じくらい膨らみます♪
しっかり焼き色を付けるために、最後の10分くらいは200度で、(電気)オーブンが温まってから40分くらい焼くことが多いです♪
薄力粉は、ドルチェ+ネージュ(こだわりブレンドではなく、余りもの利用です( ^ ^;

美味しいレシピ、どうもありがとうございました☆☆☆

堀井和子の気ままなパンの本