食と暮らしの古本屋 eclipse plus

小川のそばに住んでいる、お隣さんのあらいぐまとうさぎの家族は、とっても仲良し！
明るく晴れた朝の「おはよう」から、星が瞬く夜の「おやすみなさい」まで、ピクニックへ出掛けたり、持ち寄りお食事会を開いたり♪和やかで美味しい１日が楽しめる、とても素敵な１册です。

この絵本は、ほんとうに楽しみどころが満載なのですが、なんといっても楽しいのは、歌うようなリズムで書かれた岸田衿子さんの文章♪なんと、レシピ仕立てになっているのです！
美味しそうで、定番になりそうな、ちいさなお子さんのお手伝いの出番も多そうなレシピばかり。
レシピの歌に添えられた作り方の絵もとても丁寧に描かれていて、分かりやすくかわいらしいです。 また、「あさ：ぱっくりドッグ、オムレツ・フラメンコ、ひる：おむすびごろりん、たからじまサラダ、よる：かじゅえんゼリー、たのしみどうふ、じゃがいもピザ、なんでもおじや」と、献立の名前もかわいらしくて！どんなお料理なのかは、絵本を開くまでどうぞお楽しみに…☆

白根美代子さんの絵も、もうちょこちょことお楽しみが用意されていてかわいらしく、動物たちの近くにちいさく描かれた台詞も小さなストーリーとなっていて、更なる楽しみどころとなっています。また、お鍋や食器やかごなど、小物も いちいち かわいらしい♪

最後のページで、おやすみなさいと別れる場面のうさぎのお父さんの台詞「まー きょうも ぶじで なにより なにより」も、良いですね♪

幸せの実感が、美味しい食事や仲良しの嬉しさ、また丁寧な暮らしから、楽しく、そしてしみじみと伝わってくるような、とても素敵な読み心地の１册となっていますよ。