Alice's Adventures in Wonderland

Alice's Adventures in Wonderland

ルイス・キャロル *著
アーサー・ラッカム *イラスト
William Heinemann
1989 初版・1990.重版 / 21×16 / 162p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef5-i-16-e ]
★テキスト*英語

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不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

ルイス・キャロル *作
高橋康也・迪 *訳
アーサー・ラッカム *絵
宇野亜喜良 *装幀
新書館
1985初版・1992.4刷 / 22×16 / 189p
ハードカバー
[ 商品番号 N゜ef5-i-16 ]

sorry... sold out

版権が切れたちょうど1907年に出版されたアーサー・ラッカム氏挿し絵による Alice です。

テニエル氏が描く Alice の世界の次に親しまれているという評価もあるほどファンは多いようで、ラファエル前派の流れを汲んだ重厚で落ち着いた色彩と全体的に漂うメランコリックな雰囲気が魅力です。
ナンセンスな Alice の世界にはそぐわないという批判があり、『鏡の国~』の挿し絵は断念したようですが、特に線描画に見られるアールヌーヴォー調の、幻想的で、ある意味悪夢的な挿し絵は、独特の世界観を創りだしていて、ぜひ『鏡の国~』の挿し絵も手掛けて欲しかったなと思わずにはいられません。

やわらかな線で描かれた主人公の Alice は、実在したドーリス・ドメット嬢という少女をモデルにしているとのこと、7歳という設定にしてはややお姉さん風の可憐で淑女然としたおすましさんという感じです♪

センターで分けたウェーブのかかった金髪、洋服はたっぷりとギャザーの寄ったクリーム地にピンクの花柄のワンピースで、黒いタイツに黒い紐靴を履いています(頬はいつもワンピースの花柄と同じ薔薇色で、とても利発そうな感じもします)。

また、テニエル氏の挿し絵に比べると評価の低い不思議の国の住人も、それぞれ丹念に描き込まれていて、妖精の絵を得意としたラッカム氏独特のイマジネーションがうかがえます。
ラッカム氏の挿し絵についてはいろいろと研究が進んでいるようで、例えばマッド・ティー・パーティーの場面の家具や、薄いピンクとブルーで彩色されたかわいらしいティーセットはご自分のものを用いているそうですよ!

英語版について
13枚のカラーイラストに、線描の挿し絵が愉しめます♪マーブルペーパーを基調とした装幀がクラシカルな英国版です♪

日本語版について
線描の挿し絵はもちろん、13枚のカラーイラストが薄いピンクやブルーを枠として挿み込まれていて、ビジュアル的にも充実!(下記でご紹介している挿し絵の一例は、日本語版のものです)
全体的にパステルカラーが基調となり、日本ならではの(宇野亜喜良さんならではの!)かわいらしい上品な装幀というところも女の子には嬉しいところ。
高橋夫妻の訳もくだけすぎず、ラッカム版の落ち着いたイメージにぴったりとなっていますよ☆

不思議の国のアリス/アーサー・ラッカム

不思議の国のアリス/アーサー・ラッカム

不思議の国のアリス/アーサー・ラッカム

Information

日本語版は、2005年に一部改訳され、新装幀版が上梓されて、ただいま流通中です >2018年6月現在

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