食と暮らしの古本屋 eclipse plus

15年前、幻の花を捜す旅に出たまま帰ってこない夫を信じて待ちながら、その時々で仕事をして楽しみを見出だし暮してきたミセス・グレースは、ある日買いものへの道すがら、町でも評判の大きなお屋敷「コスモス邸」に「お手伝いさん募集」の張り紙を見つけます。 憧れのお屋敷で、仕事ができるなんて！

早速、張り切ってコスモス邸に出掛けたミセス・グレースを待っていたのは、なんと予想に反して、ちいさなお屋敷に住むちいさなちいさな男の子。
しかも、男の子と仲良しになるにつれ、夫の失踪の謎がだんだんと明らかになってきて…！

1人暮らしをさびしく思いながらも、明るい気持ちを失わず、毎日を生き生きと暮らすミセス・グレースが とても魅力的なこのお話は、読み終わった後、暖かな灯りが心にぽっと灯るような、そんな読み心地.:*・゜

「心からの願いごとは、かならずかなうものよ」というミセス・グレースの言葉がとても印象的で、ミセス・グレース自身、心がくじけそうになっている時に、男の子を励まそうとして言った言葉というところがまた、素敵なんです。

そんな素敵なお話を彩っているのは、朝倉めぐみさんのイラストレーション！ 落ち着いた色遣いでヨーロッパの香り漂う、お洒落でチャーミングなイラスト…ミセス・グレースのイメージやお話にぴったりです。
カットも含め、全ページを彩っているので、ふんだんに楽しめるのがさらに嬉しいところとなっていますよ♪

また、カバーを外した本体も、鮮やかなお楽しみとなっています。読み終わった後にでも、どうぞご覧になってみてくださいね！